今年はいったいどうなっているの？不倫に覚せい剤…、次々と報道される有名人のお騒がせや逮捕。２０１６年上半期の最後には、女優・高島礼子の夫で元俳優の高知東生容疑者が覚せい剤取締法と大麻取締法違反（所持）の疑いで現行犯逮捕された。元プロ野球選手・清原和博被告に続く、有名人の逮捕で再び日本中に衝撃が走った。

　一方の不倫報道でいえば“当たり年”と言えるほどその数が多い。明るみになった月別に列記すると＜１月＞タレント・ベッキー＆歌手・川谷絵音＜２月＞元衆院議員・宮崎謙介、歌手・石井竜也、落語家・桂文枝＜３月＞タレント・乙武洋匡＜４月＞お笑いタレント・とにかく明るい安村＜６月＞歌手・ファンキー加藤、落語家・三遊亭円楽、と不倫ブーム？と思えるほど報道されている。

　これだけ多いと何か不思議な力が働いているのかと疑ってしまうが、易学的には６０年に一度のトラブル・イヤーにあたるという。菱田易学研究所の菱田幸雄氏によると、十干（じっかん）と十二支を組み合わせた六十を周期とする干支（えと）で「今年は丙申山下火（ひのえさるさんげか）にあたる」とのこと。「この干支の意味するものは“山裾で燃える火”です。つまり麓で意味なく燃えて大火にならず燃え広がらない火。潜在能力を発揮できない運気の弱い年で、６０年に１回あります」という。

　易学では年回りを９つの星に分けて占う。今年は二黒土星という星の年回りだが、この星が今年に関しては中宮（３列３行の表の中心）に位置していることから、「八方ふさがりで気の流れが滞ります。人為的問題が多く現れる年です」（菱田氏）と決して良い運気の年回りではない。このようなことから同氏は相談に訪れる人たちに対して「今年は人間の欠点が出やすく、トラブルに巻き込まれやすい年」とアドバイスしている。

　そんな菱田氏に今年最初に不倫報道されたベッキーについて、みてもらった。「ベッキーさんは１９８４年生まれで、９つの星で言えば七赤金星の年の生まれ。この年に生まれた人の今年の運気は上昇中で絶頂期に近い状態です。しかし、女の厄年に当たっていますので、気の流れが弱くなっています。第一天性（持って生まれた性格）から見ると、この星の人は純粋で優しくて親切心が旺盛な性格です。一度信用したらとことん頑固になるという一面も持っています」と説明する。今後については「これを乗り越えれば運気は強いので、早いうちに復帰できると思います」とのことでベッキーには朗報だが、果たして…。（デイリースポーツ・佐藤利幸）

　◆菱田易学　原点は紀元前６００年ごろに中国で開かれた「周易」までさかのぼる。それを基に、生まれ年、精神リズム、方位、深層心理などを複雑に組み合わせた独自の易学。初代・菱田正一氏が１９０２年に始め、１００年以上にわたって岐阜で多数の人々を指導する。菱田幸雄氏は１９７３年に創始者・正一氏に師事し、易学の修業に入る。１９８０年、菱田易学宗家２代目就任。現在、「菱田易学研究所」（岐阜県海津市平田町）で多くの信奉者を指導する。国会議員などの選挙では事務所の家相、開設時期などを助言。プロ野球選手、社会人野球選手、Ｊリーガー、プロゴルファーらが相談に訪れる。