【芸能】宮根アナのライバル・蓬莱大介さんの正体 イケメンユニットの一員だった

 ニュース番組や情報番組で、“脇役”ながら欠かせない存在なのが気象予報士だ。日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演する蓬莱(ほうらい)大介さん(34)も、視聴者にはおなじみのイメケンお天気お兄さん。MCのフリーアナウンサー・宮根誠司(53)から生放送でイジられまくり、時には言い返して、ドヤ顔を浮かべることもある。

 兵庫県明石市出身の関西人である蓬莱さんは、宮根の猛烈なツッコミを「100%おいしい!ありがたいです」と大歓迎。宮根との激しい“攻防戦”に、不仲説が浮上したこともあるが、「テレビでは宮根さんの人格が変わって、あたりが強いんですよ。スイッチが入るんでしょうね。プライベートは穏やかな人で、ご飯に連れて行ってもらったり、よくしてもらってます。嫌われてたらオンエアで絡んでもらえませんよ」と一笑に付す。

 2011年春から、「ミヤネ屋」と読売テレビのローカルニュース「かんさい情報ネットten.」を担当し、お天気キャスターの業務をスタートさせた蓬莱さんだが、異色の経歴の持ち主でもある。早稲田大学政治経済学部を卒業。芸能活動に取り組んだ時期があり、TOKYO MX「5時に夢中!」にイケメンユニットの一員として、週1回出演していた。映画「20世紀少年」と「大日本人」にもエキストラで出演したが、ともにヘルメット姿だった。

 「タレント、俳優として売れなくて、箸にも棒にも掛からなかった」という蓬莱さんは、書店で偶然、気象予報士の資格の本を見つけて、転職を決意。今では平日は毎日、テレビ出演する“売れっ子”となった。13年にはドラマ「お助け屋☆陣八」にゲスト出演して、久々の俳優業もこなした。

 ミヤネ屋効果で知名度は全国区となり、「宮根さんのおかげで、ヘルメットを脱ぐことができました」とおどけ節。「宮根さんは恩人であり、ライバルですね」という思いを胸に、舌鋒(ぜっぽう)鋭い人気司会者と向き合っている。

 関西ローカルニュース「ten.」では、「スケッチ予報」として天候をイラストで解説している蓬莱さん。「関西の気象予報士はダジャレを言ったり個性の強い人が多いので、『特徴あることをやって』とスタッフから言われて始めました。絵の勉強はまったくしたことなかったのですが、漫画は好きだったので」。連日、1時間半ほどかけてクレヨン画を仕上げるが、完成直前に予報が変更となり、描き直しとなることもしばしば。コーナー開始から5年、手掛けたイラストは1300枚にも上る。

 過去の“名作”に新作も収録した初著書「気象予報士・蓬莱さんのへぇ~がいっぱい!クレヨン天気ずかん」(主婦と生活社)を、先月下旬に発売した。天気にまつわる豆知識を、自慢のイラストを添えて紹介している。本の帯を宮根に依頼したところ、「目指せ!!『アマタツ』超え!見直したぞ蓬莱!」-。フジテレビ系「情報プレゼンター とくダネ!」を担当する気象予報士の天達武史氏を引き合いにした激励の言葉を贈られた。

 「30年間、気象予報士を続けることを目標にしています。あと25年。年を取ってからは『水墨画予報』もできたらいいですね。宮根さんとはいつまでも戦いながら、やりたいと思ってるんです」。強力ライバルの“口撃”は、これからも蓬莱さんの個性を磨いてゆくのだろう。

 (デイリースポーツ・丸尾匠)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス