【サッカー】大迫、久保招集のハリルジャパン 新オプションへの派生に期待

 6大会連続でのW杯出場を目指すサッカー日本代表は、15日に埼玉スタジアムでアジア最終予選のサウジアラビア戦に臨む。現在グループ内で3位の日本にとっては、首位のサウジアラビアが相手とはいえ、是が非でも勝利をもぎ取りたいところだ。

 年内最後の代表戦となる大一番を前に、注目を浴びるのが11日にカシマスタジアムで行われる親善試合のオマーン戦だ。チームを率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は4日、この2試合に臨むメンバー25人を発表。20歳のMF井手口陽介(G大阪)がA代表に初招集されたことも耳目を集めたが、興味深かったのはFWの人選だ。指揮官はFW大迫勇也(ケルン)と、FW久保裕也(ヤングボーイズ)を招集。大迫は15年6月以来、久保は現体制では初で12年2月以来の代表復帰となった。

 ハリルホジッチ監督は「われわれが探しているのは、より得点を取れる選手」と欧州でも好調な2人を招集した理由を説明したが、期待したいのは“新オプション”への派生だ。ハリルホジッチ体制は4-3-3のフォーメーションが基本布陣だが、久保と大迫を呼んだことによって2トップの4-4-2システムの運用も見えてくる。現体制で2トップを試したのは、3月24日のW杯アジア2次予選のアフガニスタン戦が最後。だが、久保と大迫が代表チームで機能すれば、攻撃面での戦術にも幅が出そうだ。

 現在は、縦に速い攻撃を志向するスタイルを目指しているが、一つのスタイルだけで戦い抜けるほどアジアの戦いは甘くはない。6月のキリン杯以来となる親善試合。オマーン戦では、勝ち負け以上に、将来へのビジョンをきっちりと示す必要性がある。(デイリースポーツ・松落大樹)

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