【野球】原辰徳氏、トレードとなった“まな弟子”大田泰示に「来季はやる」

 言葉の節々に“まな弟子”への愛情がにじんだ。27日、東京都町田市で行われた東海大相模野球部のOB会懇親会。会場で原辰徳前巨人監督と、巨人から日本ハムにトレード移籍したばかりの大田泰示外野手が顔を合わせた。両者が公の場で対面するのはトレード発表後初めて。懇親会終了後、原氏は足を止め、かつての教え子への思いを口にした。

 「環境が変わる形になったけど、プロ野球の世界では珍しいことではない。ただ、母校は未来永劫(えいごう)変わらないわけだから。先輩も後輩もみんな来てくれたわけだし、日本ハムでも、前途洋々な気がするね」

 2014年シーズンの最終盤には、リーグ優勝決定後とはいえ4番に据えるなど、7年もの間、監督として母校の後輩の大成を待った。監督を退任しても、その存在が気にならないはずはない。「僕のいないジャイアンツということで多少、プレッシャーはあったかもしれない」と、この1年間の心境をおもんばかった原氏。会場では「思い切って日本ハム、栗山監督のもとで頑張りなさい」と声をかけたという。

 将来の大砲として期待されながら、プロ8年で通算9本塁打と伸び悩んだ。だが「徳俵に乗った状態なので、来季はやるでしょうね、うん」と、環境の変化に伴う26歳の変わり身を予感し、うなずいた。

 リーグが変わり、新たなユニホームに袖を通して9年目のシーズンを迎える未完の大器。今度こそ-。その思いは大田本人だけではない。母校の絆で結ばれる“恩師”もまた、開花を嘱望している。(デイリースポーツ・野畑圭司)

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