【野球】巨人が初のFA選手トリプル獲り 2人を獲得したシーズンの成績は?
ド派手なFA戦略は吉と出るか-。巨人は14日、日本ハムからFA宣言していた陽岱鋼外野手(29)の獲得を発表した。既にDeNAからFA宣言した山口俊投手(29)、ソフトバンクからFAとなった森福允彦投手(30)も獲得しており、同じ年でのFA選手“トリプル獲り”はプロ野球史上初となる。
つまり、これまで同一球団が同じ年にFAで獲得した人数は多くて2人。そういったケースは過去に13例あり、そのうちの7例が巨人。その7例の補強を振り返り、加入した選手の成績、チーム成績を前年と比較した。※【 】内の年は移籍初年度。
【95年】=川口和久(広島)、広沢克己(ヤクルト)
【川口の成績比較】
94年…27試合7勝10敗、防御率4・72
95年…17試合4勝6敗、防御率4・42
【広沢の成績比較】
94年…130試合 打率・271、73打点、26本塁打
95年…131試合 打率・240、72打点、20本塁打
☆チーム成績は日本一から3位。
【00年】=工藤公康(ダイエー)、江藤智(広島)
【工藤の成績比較】
99年…26試合11勝7敗、防御率2・38
00年…21試合12勝5敗、防御率3・11
【江藤の成績比較】
99年…121試合 打率・291、79打点、27本塁打
00年…127試合 打率・256、91打点、32本塁打
☆チーム成績は2位から優勝。
【06年】=豊田清(西武)、野口茂樹(中日)
【豊田の成績比較】
05年…35試合3勝1敗19セーブ3ホールド、防御率3・97
06年…38試合1勝4敗13セーブ7ホールド、防御率3・32
【野口の成績比較】
05年…13試合3勝6敗、防御率4・00
06年…1試合0勝0敗、防御率9・00
☆チーム成績は5位から4位。
【07年】=小笠原道大(日本ハム)、門倉健(横浜)
【小笠原の成績比較】
06年…135試合 打率・313、100打点、32本塁打
07年…142試合 打率・313、88打点、31本塁打
【門倉の成績比較】
06年…28試合10勝9敗、防御率4・84
07年…12試合1勝5敗、防御率5・97
☆チーム成績は4位から優勝。
【12年】=杉内俊哉(ソフトバンク)、村田修一(横浜)
【杉内の成績比較】
11年…23試合8勝7敗、防御率1・94
12年…24試合12勝4敗、防御率2・04
【村田の成績比較】
11年…144試合 打率・253、70打点、20本塁打
12年…144試合 打率・252、58打点、12本塁打
☆チーム成績は3位から日本一。
【14年】=大竹寛(広島)、片岡治大(西武)
【大竹の成績比較】
13年…25試合10勝10敗、防御率3・37
14年…22試合9勝6敗、防御率3・98
【片岡の成績比較】
13年…72試合 打率・290、28打点、4本塁打、9盗塁
14年…126試合 打率・252、32打点、6本塁打、24盗塁
☆チーム成績は優勝から優勝。
【15年】=金城龍彦(DeNA)、相川亮二(ヤクルト)
【金城の成績比較】
14年…90試合 打率・200、11打点、0本塁打
15年…36試合 打率・233、10打点、1本塁打
【相川の成績比較】
14年…58試合 打率・250、21打点、2本塁打
15年…40試合 打率・313、17打点、4本塁打
☆チーム成績は優勝から2位。
以上14選手のうち内、総合的に見て前年から成績を上げたのは12年の杉内か。一方でチーム順位を上げたのは、連覇した13~14年を含めれば5回。今回の“トリプルFA”が来年、どのように反映されるのか注目される。(デイリースポーツ・折原良輔)