【野球】3年連続トリプルスリー目指すヤクルト山田の強みとは?

 打率3割、30本塁打、30盗塁を同一シーズンで達成する「トリプルスリー」を、2年連続で成し遂げたヤクルト・山田哲人内野手。過去、2年連続はもちろん、通算で2度達成した選手もいない大記録。「続けるって難しいこと。続けられて、ちょっとは自信になりました」としみじみと語ったが、偉業を達成した要因の一つが、“継続力”だと感じている。

 今季は本人も続けることが、いかに困難であるかを実感した1年になったはずだ。昨季のトリプルスリー達成で一躍有名になったのと同時に、他球団からマークされる存在になった。実際、打率は・329から・304に落ちている。それでも山田は、開幕前から掲げたトリプルスリー達成に、ぶれることなく挑んだ。そのために、やるべきことをやり続けた。

 14年から始めた試合前の早出特打は、日本を代表する選手となっても継続。本拠地ではもちろん、ビジターでも、全体練習が始まる前などに黙々とティー打撃を行う姿は印象的だった。「続けているので、結果も出ていると思う。続けることの大事さもすごい学びました。これからも続けていきたいと思います」。その姿勢は、少しも変わることがない。

 一方で、結果を残しながらも、浮かれることなく自らの課題に向き合っている。今オフはウエートトレーニングを積極的に行い、肉体改造に着手している。その理由は、「1年間、戦える体をつくりたい」から。今季、好不調の波があったことを反省し、レベルアップに挑んでいる。

 まさに“継続は力なり”を地で行く希代のスーパースター。当然来年も志は、変わらない。「トリプルスリーを達成して、優勝できるように頑張ります」と山田。空前絶後と言ってもいい、3年連続の3割30本塁打30盗塁を目指す2017年。若武者が、偉大な記録をどこまで続けることができるのかにも大いに注目したい。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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