【野球】残る松坂世代は巨人・杉内ら18人、逆襲あるか

 プロ野球では春季キャンプの第1クールが終わり、各選手の調整ペースも上がってきた。ここまで、松坂世代の元気な姿が目立つ。その象徴であるソフトバンク・松坂は7日、ブルペンで239球にも及ぶ投げ込み。怪物と呼ばれた36歳が、右肩手術から復活の気配を漂わせている。

 ソフトバンクと同じ宮崎にキャンプ地を張る巨人では、杉内も順調だ。一昨年10月に受けた右股関節手術の影響で、昨年は登板なし。今キャンプは2軍スタートとなったものの、キャンプ初日からブルペンに入り、全盛期をほうふつとさせる球を投げ込んでいる。

 かつて一大勢力だった松坂世代のメンバーはプロ野球界に94人も在籍したが、現在は育成契約も含めると、下記の通り18人(17年2月8日時点)まで減少。昨年は高校時代から松坂のライバルとして注目され、ソフトバンク、ヤクルトでプレーした新垣渚氏も現役を引退した。

 今季は松坂だけでなく、オリックス・小谷野や阪神・藤川も契約最終年で正念場のシーズンを迎えている。キャンプ2軍スタートのDeNA・久保も押し寄せる世代交代の波に逆行しようと、5日に2軍キャンプで267球の投げ込みを敢行。松坂、杉内と同じようにハイペースで準備を整えている。

 振り返れば巨人・村田も、昨年のキャンプではレギュラー降格の危機にいた。それがふたを開けてみれば143試合に全試合出場を果たし、打率.302、25本塁打、81打点と復活した。今年も、野球界を熱く盛り上げてきた“松坂世代”の意地に期待したい。

【現在、NPBに所属する“松坂世代”の18選手】

矢野謙次(日本ハム)

松坂大輔(ソフトバンク)

和田毅(ソフトバンク)

上本達之(西武)

木村昇吾(西武)

渡辺直人(西武)

小谷野栄一(オリックス)

梵英心(広島)

江草仁貴(広島)

永川勝浩(広島)

杉内俊哉(巨人)

村田修一(巨人)

実松一成(巨人)

久保康友(DeNA)

後藤武敏(DeNA)

藤川球児(阪神)

館山昌平(ヤクルト)

工藤隆人(中日)

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