【野球】NPB色も濃いメキシコ代表 ゴンザレス監督は巨人・坂本の“元相棒”
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する各国代表メンバーが発表され、メキシコ代表には日本ハムのブランドン・レアードらNPB所属選手4人が名を連ねた。指揮を執るのも巨人でプレーしたエドガー・ゴンザレス監督。さらに元巨人のカルロス・トーレスもメンバー入りするなど“NPB色”も濃い印象だ。
ゴンザレス監督は10年に巨人でプレー。登録名は「エドガー」で、100試合に出場。主に二塁を守り坂本と二遊間を組んだ。この年限りで一度、退団となったが12年に巨人に復帰。右打ちの内野手を探していた球団の条件に合致し、古巣に戻った。年齢は現在38歳。小久保監督より7歳若い青年監督だ。
今回のメキシコ代表には昨年、本塁打王のタイトルを獲得したレアードをはじめ、楽天のジェフェット・アマダー、巨人のルイス・クルーズ、予備登録投手で日本ハムのルイス・メンドーサがメンバー入り。また、トーレスも11年に巨人でプレーした右腕だ。
そんなメキシコ代表は過去に日本を“アシスト”したことがあった。06年のWBC第1回大会の2次リーグでアメリカに勝利。この試合でメキシコ打者が放った打球が、右翼ポールに直撃したと思われたが、判定は二塁打に。このジャッジに発奮して、アメリカから金星を獲得するという番狂わせを演じた。この結果を受けて、敗退濃厚だった日本が準決勝へ進出。そのまま勢いに乗り初代世界一に輝く。
ちなみに、メキシコは13年の第3回大会の1次ラウンド・カナダ戦で“乱闘劇”を起こしたことも。大量リードのカナダがバント安打を決めたことに端を発して、両軍7選手が退場となった。
直近でメキシコ代表が日本代表と対戦したのは昨年11月10、11日に行われた強化試合。1戦目はソフトバンクの千賀がキロスに一発を浴びるなど3回3失点で負け投手に。2戦目は広島・野村がアマダーらに3発を被弾するも、打線が13安打11得点の爆発で勝利。西武・秋山が4打数3安打4打点の大暴れだった。(デイリースポーツ・折原良輔)