【野球】周囲も驚くマニー・ラミレスの探求心 四国ILpで活躍中

 四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに入団したマニー・ラミレス外野手(44)=登録名・マニー=が、ついに公式戦デビューした。1日の開幕戦から5日の徳島戦まで3試合に出場し、12打数4安打、1打点。ファンが最も期待する本塁打こそ出ていないものの、まずまずのスタートと言っていいだろう。

 開幕2戦目のソフトバンク3軍戦は「体調不良」を理由に“ドタキャン”した。「Manny being Manny(マニーはマニー)」と言われるマイペースな性格に周囲は振り回されてしまったようだが、その一方で、マニーの野球に取り組む謙虚な姿勢には、関係者からいい意味で驚きの声が上がっている。

 特に打撃技術に関しては非常に研究熱心で、練習中はメジャー通算555本塁打のスーパースターが“質問魔”と化すらしい。ある球団スタッフは「マニーは駒田監督にアドバイスを求めるだけでなく、若手選手にも自分から積極的に話しかけて、足の上げ方やタイミングの取り方を聞いたり、練習方法を教わったりしています」と話す。

 日本には母国・ドミニカ共和国や米国にはない独特の練習法がいくつもあるようだ。例えばティー打撃でも、ただ打つだけではなく、歩きながら打ったり、片手で打ったり、10球連続で素早く打つ「連続ティー」など、さまざまなバリエーションがある。そういった日本独特の練習法を試しながら、新たな発見はないかとマニーは探求しているようだ。

 練習中は若手選手と陽気にジョークを交わしながらチームを盛り上げる。1日の開幕戦の試合前には、マニーがトンボを持ってグラウンド整備を行う一幕もあった。他の選手もやっているから当然のことなのかもしれないが、ファンからも「あのマニーが!?」と驚きの声が上がっていた。

 練習後の空いた時間には、レンタル自転車で高知市内を周遊。ひろめ市場や高知城など人気スポットを散策する姿が目撃されている。すしやうどんなど日本食を好み、「最近は、いもけんぴにハマっている」(球団幹部)そうだ。

 マニーは3月9日の入団会見で「日本でプレーすることが夢の一つだった」と語った。その言葉は単なるリップサービスではなく、けっこう本音なのかもしれない。日本野球を研究し、日本の文化を味わいながらNPB入りを目指す-。自由奔放な“マニー流”の挑戦が、周囲を巻き込みながら勢いよく前に進んでいる。(デイリースポーツ・浜村博文)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス