【野球】センバツで新2年生が飛躍 成長が楽しみな3選手は…
今年のセンバツでは、新2年生の活躍が目立った。デイリースポーツ紙面でおなじみの「デイリー特命スカウト」が、特に注目した3選手を紹介する。
今大会で将来性豊かな2年生として最も目を引いたのは、大阪桐蔭の根尾昂外野手だ。登録は外野手だが、下級生ながら強豪大阪桐蔭の守りの要である遊撃を任されているのは、持ち前の身体能力の高さゆえだろう。
少々の荒さはあるが、グラブさばきは軽く、肩も強い。反射神経もよく敏しょう性もある。広い守備範囲を必要とする中堅も守り、投手として145キロ超の速球も披露。打撃でもシャープなスイングで、さらに筋力がつけば将来が楽しみだ。
高い身体能力は彼の経歴に関係ありそうだ。中学校時代は野球とは別にアルペンスキーもしており、全国大会で優勝して世界大会まで出場。体幹の強さや身体能力の高さは、そこから養われたものだと考えられる。
スカウトの仕事を20年以上しているが、最近は走攻守三拍子そろった選手を見つけることは珍しい。ダイヤモンドを駆け回る根尾は、まるで野生のヒョウのようにも見え、将来が楽しみだ。
同じく大阪桐蔭の藤原恭大外野手にも注目した。彼の魅力はシュアな打撃で、どのコースでもブレがなくシャープにスイングできる。バッテリーにとっては攻めづらい打者だ。
センバツの決勝では、履正社のエース竹田君から1打席目と2打席目に2打席連続ホームランを打つなどパワーも兼ね備えている。
中堅を任せられているのは、足もあって守備範囲が広く、打球に対する反応もよいから。肩もそこそこある。さらに成長する来年が、非常に楽しみだ。
3人目は、清宮君の後輩、早実の野村大樹内野手。身長172センチとそれほど高くはないが、体重は81キロとがっしり鍛えられた金太郎タイプの体つきだ。
彼の一番の魅力は思いっきりのよい打撃。スイングのヘッドスピードが速く、パンチ力もあるので、当たればピンポン球のようにボールをはじき出すことができる。
スローイング能力に足も持っているので、さらに鍛えれば、日本ハム・近藤のように外野手として使うこともできそうだ。(デイリースポーツ・特命スカウト)