【野球】開幕2週間で延長戦続出、5時間試合も… 過去の長時間試合は

 今季のプロ野球は4月17日終了時点で、セ・リーグ42試合、パ・リーグ40試合を消化した。計82試合中、延長戦はセが9試合でパが2試合。セがパを大きく上回っている。

 延長に入ると、必然的に長くなるのが試合時間。9イニング試合のみの平均試合時間はセ、パともに3時間9分。しかし、延長戦を含めた平均試合時間はパの3時間12分に対し、セは3時間20分。8分もセが長くなっている。今季最長も4月1日、セの広島-阪神(マツダ)。延長十回で試合時間は5時間24分。開幕2日目にして、早くも5時間超の試合が出た。

 ◆史上初の5時間超え

 プロ野球史上初めて、試合時間が5時間を超えたのは、1969年10月10日、日生球場での近鉄-ロッテのダブルヘッダー第2試合。午後5時15分開始の薄暮試合はロッテが九回に追いつき、延長戦に突入。延長十三回、4-4で時間切れ引き分けに終わったが、午後10時30分終了で試合時間は5時間15分に及んでいた。

 ◆プロ野球最長試合

 1992年9月11日、甲子園球場で行われた阪神-ヤクルトは激しい首位争いの中での一戦だった。三回にヤクルトが池山の3点二塁打で逆転すると、阪神はその裏、オマリーの本塁打で3-3の同点。四回以降は両軍無得点。当時の規定により、延長十五回、引き分けが宣告された。

 試合開始から6時間26分が経過。時計の針は日付をまたぎ、午前0時26分を示していた。なお、この試合は九回裏の審判の判定を巡る、37分の中断が含まれている。

 ◆6時間超えは6試合

 25年前に初めて6時間超えの試合が出てから、昨季まで6時間超の試合はセ5、パ1の計6試合。パの1試合は2013年9月4日、東京ドームでの日本ハム-ソフトバンクで6時間1分(延長十二回)。セの5試合中、3試合はヤクルトが絡んでいる。阪神、広島、DeNAは2試合ずつで中日が1試合。セ・リーグで6時間試合の経験がないのは巨人だけとなっている。(デイリースポーツ・堺義彦)

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