【野球】連日満員のマツダスタジアムに負けない由宇グルメに注目
プロ野球開幕から約1カ月が経過した。4月を首位で終えた広島。本拠地のマツダスタジアムだけでなく、敵地の球場にも連日多くのファンが詰めかけている。活気に溢(あふ)れているのは、1軍だけでない。2軍にも、多い日には約2000人が観戦に訪れる。球場の雰囲気を味わいながら食べる“球場メシ”に今年から新たなラインアップが加わった。
今季、2軍施設の「由宇球場」がリニューアルされた。バックネットの位置を約7メートル本塁寄りに移設し、一、三塁側のフェンスも約2メートルグラウンド側に近づけるなど、マツダスタジアムの環境に近いものとなった。
また、バックネット裏にある管理棟も改築された。これまでは別棟にあったビジターのロッカールームを統合。空いた建物を使い、今年から由宇町観光協会広島東洋カープ由宇協力会が売店を出店。地元の物産品などを販売している。
イチ押しのメニューは、由宇トマトを使用した「ゆうトマトカレー」(500円)だ。協力会の大久保紀昭さんの手作りで、約9キロのカレーを作る時には地元の野菜とトマト5キロを加えて5、6時間煮込む。味はトマトの風味がしっかり付いていて、野菜もたっぷり入っているためまろやか。辛くもなく、多くの方に食べやすいカレーとなっている。
他にも、由宇町で取れたわかめが練り込まれた「ぶっかけうどん」(300円)などがある。事務局長の出雲忠さんは「他県からも多くの人が観戦に来られるので、地元の特産品などを使った商品を販売して由宇町をもっと知っていただけたら」と話す。
協力会が行っている売店だけでなく、以前から販売を行っているタコスやパン、カルビ丼などを扱った移動型の店舗も3店ある。由宇グルメが集まる「由宇練習場」にぜひ、足を運んでみては。(デイリースポーツ・井上慎也)