【野球】2000安打ラッシュとなるか。大記録まで残り100本を切った5選手たち
打者にとってステータスの一つとなるのが、通算2000安打だ。名球会への入会資格の一つでもあり、昨季2016年終了時点で47人が到達している。 今季はその2000安打ラッシュとなる可能性がある。8日現在で荒木(中日)、阿部(巨人)、福浦(ロッテ)、内川(ソフトバンク)、鳥谷(阪神)の5人が、残り100本を切っている。全員達成なら1シーズンでの最多人数記録更新となる。
【プロ野球第1号】 初めて2000安打を達成したのは「打撃の神様」とも称された川上哲治(巨人)。1500安打も第1号だった川上は、プロ16年目、36歳2カ月の1956年5月31日・中日戦(中日)、八回に中山俊之からの左前打で達成。当時の本紙は「川上2000本安打を樹立 無心の球 左翼へ」と1面で報じている。1646試合での達成は、今もなお最速記録として残っている。
【最年少】 史上3人目の達成者となった榎本喜八(東京)の31歳7カ月が最年少記録。プロ14年目の1968年7月21日・近鉄戦(東京)で達成。早実から55年に毎日に入団した榎本は、高卒1年目から146安打をマーク。2000安打達成の翌年(69年)まで15年連続で100安打以上を記録した。
【最年長】 2015年6月11日・ロッテ戦(QVCマリン)で達成した和田一浩(中日)の42歳11カ月。和田は東北福祉大から社会人の神戸製鋼を経て、西武入団。プロ入りは97年の25歳シーズンと遅めだったが、プロ19年目、1903試合目での達成。40歳以上での達成者は新井宏昌(近鉄=40歳2カ月)、落合博満(巨人=41歳4カ月)、金本知憲(阪神=40歳0カ月)、宮本慎也(ヤクルト=41歳5カ月)、小久保裕紀(ソフトバンク=40歳8カ月)、谷繁元信(中日=42歳4カ月)、和田の7人。
【外国人選手】 達成者47人中、ラミレス(DeNA)1人だけ。01年のヤクルト入団から巨人、DeNAの3球団に在籍。来日13年目での達成で、1695試合での到達は川上に次ぐ、スピード2位。
【大台ラッシュ!?】 同一年に2000安打達成人数の最多は83年の4人(藤田、衣笠、福本、山崎)で、85年(有藤、若松、谷沢)、12年(稲葉、宮本、小久保)、13年(ラミレス、中村、谷繁)の3人が続く。8日現在で残り100本を切っているのは、荒木(中日)、阿部(巨人)、福浦(ロッテ)、内川(ソフトバンク)、鳥谷(阪神)の5人。すべて達成なら最多人数更新となる。(デイリースポーツ・堺義彦)