【芸能】ETはウルトラマンタロウに影響受けた!映画界の“裏レジェンド”6月にイベント
キネマ旬報社や角川映画などの社長を歴任した映画プロデューサー・黒井和男氏(78)が映画界の裏面史を語り尽くすイベントを6月に都内で開催する。黒井氏は今年4月に開催された「第9回沖縄国際映画祭」での『ア・ホーマンス』(松田優作監督・主演)上映後のトークで邦画・洋画界の“衝撃の裏面史”を披露し、観客やゲストの吉本芸人たちを驚かせた。今回は初夏の東京に舞台を移し、よりディープな内容が明かされそうだ。
黒井氏はキネマ旬報編集長を経て81年に社長就任。02年から角川大映映画(現・角川映画)社長を務めた。製作で携わった作品は『刑事物語』シリーズ、『南極物語』、『瀬戸内少年野球団』など多数。スピルバーグ、ルーカス、コッポラ、キューブリック、ヒッチコック、今村昌平、石井輝男、深作欣二、北野武ら巨匠や、高倉健、鶴田浩二、渡哲也、松田優作、萩原健一、山口百恵、沢口靖子、マイケル・ダグラスら内外のスターとの交友があった映画界の“裏レジェンド”だ。
数々の裏話の一部を紹介してみると…。
『ゴッドファーザー』の続編をコッポラ監督に作ることを勧め、スピルバーグ監督のテレビ映画『激突!』を日本で劇場公開したのは黒井氏。そのスピルバーグ監督の名作『E.T.』は、日本の特撮ドラマ『ウルトラマンタロウ』に実は影響を受けており、そのヒントを与えたのも黒井氏だという。
また、1977年に大ヒットした角川映画『人間の証明』の棟居刑事役は当初、渡哲也だったが、松田優作に変更されたこと。逆に松田がハリウッドデビューした『ブラック・レイン』の凶悪犯・サトウ役は当初、松田ではなかったこと。そして、現場で黒井氏が松田に対して取った行動や投げかけた言葉の真相も語る。
スケールの大きい数々のエピソードを持つ黒井氏の「スペシャルトークライブ」は、6月24日に東京・池ノ上の「シネマボカン」で開催。当日の司会を務める作家・映画監督の山本俊輔氏は「とても豪放磊落(らいらく)な方で、かつてのスターたちの驚くような裏話を次々と披露してくださいます。ただ、『暴露本になるので回想録は書かない』と断言していらっしゃいますので、まさにこの1日でしか聞くことのできない、映画好きにはたまらないイベントになることと思われます」と語った。
問い合わせは「株式会社ショットガンフィルム」(hard-boiled@shotgunfilm.com)まで。=文中一部敬称略=