【野球】好調阪神支えるスイング率改善、鳥谷は内角球の打率がUP
阪神が首位を走っている。14日の試合終了時点で貯金を10に乗せて、2位の広島とは1・5ゲーム差。桑原、マテオ、ドリスら中継ぎ陣の活躍も目立ち防御率はリーグトップの2・82だ。一方、打線に関しても昨季に比べスイング率に改善傾向が見られる。(データ提供は共同通信デジタル)
まずは全投球に対する主な阪神選手のスイング率は以下の通り(数字は、昨季↓今季のここまで)
鳥谷=161・2%↓142・8%
福留=174・2%↓167・1%
高山=194・3%↓183・8%
鳥谷は18・4%、高山は10・5%も減少。ボールに対する見極めがよくできている印象だ。ちなみに今季、セ・リーグで105打席以上立った選手の中でスイング率が高い10人は
倉本(DeNA)=203・6%
高井(ヤクルト)=200・0%
ゲレーロ(中日)=200・0%
ロペス(DeNA)=196・8%
バレンティン(ヤクルト)=196・7%
京田(中日)=194・6%
田中(広島)=192・4%
立岡(巨人)=192・0%
安部(広島)=191・4%
丸(広島)=188・0%
鳥谷は対象選手37人の中で36番目に低い数字だった。福留は27、高山は14番目。他に阪神の中で低かったのは梅野の161・0%、糸井の161・8%、上本の182・9%。ちなみに、倉本は昨季も最も高い213・6%だった。
それでは、初球に対する阪神選手のスイング率は
鳥谷=13・8%
高山=24・6%
福留=29・3%
高山や福留のスイング率も好数字だが、中でも鳥谷は顕著で、対象選手全37人の中で4番目に低い。また、他の阪神選手は上本=17・9%、北條=19・5%、梅野=22・8%、糸井=23・7%。一方、リーグでの初球スイング率の高い10選手は
エルドレッド(広島)=49・6%
倉本=47・5%
ロペス=37・8%
京田=37・2%
ゲレーロ=37・1%
坂本(巨人)=35・6%
バレンティン=34・9%
丸=34・9%
梶谷(DeNA)=33・3%
阿部(巨人)=32・3%
阪神選手で最も高い福留もリーグ全体で見れば13番目。チームとして見ても、選球眼の良さが表れているといえる。
鳥谷に関してはコース別の成績も上向いており、特に向上しているのはストライクゾーンでの内角球に対する成績。昨年は93打数19安打で打率・204だったのに対して、今季は19打数8安打で・421。また、外角に対する成績も昨年の打率・187に対して今季は・333と上昇させている。
同じく糸井も内角球の打率を上げており、昨年の打率・248から・393へ。インコースにうまく対応できていることが好調につながっているようだ。
スイング率の改善が好調を支えている阪神打線。チーム全体の三振数232はリーグ最少。選んだ四球の数はヤクルトの144に次ぐ141だった。(デイリースポーツ・折原良輔)