【スポーツ】新日本プロレスは再び東京ドームを満員にできるか
熱かったあの時代の興奮がよみがえるだろうか。16日に行われた新日本プロレスの戦略発表会で、木谷高明オーナーが20年までに東京ドームを満員にする目標を掲げた。
21世紀に入ってからの“暗黒時代”とも呼ばれる低迷期を脱し、ここ数年は“V字回復”と呼ばれる躍進を続けている新日本だが、東京ドーム大会の観客動員は絶頂期と比べるとまだまだ物足りない。木谷オーナーも大盛況だった今年1月4日の東京ドーム大会について「空席があるので100点は与えられない」と話しており、再び東京ドームを満員にしてこそ真の完全復活と言えるだろう。それでは参考に、過去の1・4東京ドーム大会の観客数を見てみよう。
・92年…6万800人(超満員札止め)
・93年…6万3500人(超満員札止め)
・94年…6万2000人(超満員札止め)
・95年…6万2500人(超満員札止め)
・96年…6万4000人(超満員)
・97年…6万2500人(超満員)
・98年…6万5000人(超満員)
・99年…6万2500人(超満員)
・00年…6万3500人(超満員札止め)
・01年…6万2001人(超満員札止め)
・02年…5万1500人(満員)
・03年…5万人(満員)
・04年…5万3000(満員)
・05年…4万6000人
・06年…4万3000人(満員)
・07年…2万8000人(満員)
・08年…2万7000人
・09年…4万人
・10年…4万1500人
・11年…4万2000人(満員)
・12年…4万3000人
・13年…2万9000人
・14年…3万5000人(満員)
・15年…3万6000人(満員)
・16年…2万5204人
・17年…2万6192人
13年に実数発表に変更、その後もさらに誤差が小さくなるように見直されており単純比較は難しいが、第1回の92年から01年までは6万人以上動員、超満員発表と文句なしの大入りだった。その後に突入した“暗黒時代”以降も満員発表も多いが、実数発表に変更された13年には前年から1万4000人も減ったことを考えると、実際には動員に苦戦していたと思われる。
木谷オーナーが満員とする具体的な数字は4万人以上。新日本は昨年の主力選手大量離脱を乗り越え、今年は3月の東京・大田区総合体育館大会、4月の両国国技館大会、5月の福岡国際センター大会とビッグマッチで超満員札止めを続けるなど再び勢いが加速している。さらに、開催日の1月4日は19年まで平日が続くが、20年は土曜日と追い風が吹く。順調にいけば目標達成は不可能ではないだろう。(デイリースポーツ・洪 経人)