【野球】巨人・内海の決意 チームの精神的支柱が低迷の中、15日に先発
5月25日から球団初の13連敗を喫し、現在5位に低迷する巨人。連敗中は2軍で調整していた内海哲也投手が15日のソフトバンク戦で約3週間ぶりに先発する。強い決意を持って登板するベテラン左腕はマウンド以外でも、投手陣に好影響をもたらしている。
今季は開幕1軍ローテに入ったが、ここまで6試合に先発し1勝4敗、防御率6・25。5月20日のDeNA戦に六回途中6失点で黒星を喫し、2軍での再調整を余儀なくされた。「歯がゆい気持ち、悔しい気持ち、情けない気持ち。いろいろな負の気持ちにさいなまれていた」とさまざまな思いを胸に汗を流し続けた。
出場選手登録抹消中は2軍で2試合に登板。5回2安打無失点、6回5安打無失点と立て直しを図り、再び1軍での登板をつかんだ。「チャンスを頂いたので、何とかそれに応えられるように頑張りたい」と、闘志は燃えたぎっている。
1軍全体練習には13日から合流。どんな時でも投手陣のリーダーとして、熱心な練習姿勢や声で投手陣を鼓舞する。2年目の桜井は「いつも朝も早くて、野球に対する取り組み方を見習わないといけない。いつでも同じことをやって準備する継続力も学ぶところです。打たれた時とかは流れを変えたくなるけど、継続してやり続けている。見ていて学べます」と尊敬のまなざしを向ける。
今季トレードで加入した吉川光も「内海さんがいてくれるのといないのとでは違う。リーダーで、いろいろなことを教えてくれるので、頼ってる部分も多いです」と存在の大きさを語った。
ここまで不振が続くが、昨季は交流戦に1勝目を挙げ、そこから9勝と巻き返した。ナインからも頼られるプロ14年目のベテランは、覚悟を持って再び1軍のマウンドに上がる。(デイリースポーツ・田中 哲)