【野球】2000安打スピード達成は伝説の赤バット
巨人の阿部慎之助内野手が13日・広島戦(マツダ)の9回1死で迎えた第4打席で右前打を放ち通算2000安打を達成した。プロ野球史上49人目。そこで、これまでNPB通算2000安打達成者の主な達成時の出場試合数などを取り上げてみる。(敬称略、球団は達成当時)
阿部は中大から00年度ドラフト1位で巨人入り。プロ入り17年目、自身通算2056試合目での到達だった。
まずは歴代の2000安打到達時の出場試合数を見てみる。最も少ないのが川上哲治(巨人)の1646試合。次いで、ラミレス(DeNA)の1695試合、長嶋茂雄(巨人)の1708試合となる。阿部の2056試合は歴代で11番目に多い試合数だった。なお、最も多いのは谷繁元信(中日)の2803試合。
年齢では、最年少到達は榎本喜八(東京)で31歳7カ月。続いて張本勲(東映)の32歳2カ月、土井正博(クラウン)の33歳6カ月となる。阿部は38歳4カ月。
一方、最年長到達者は和田一浩(中日)の42歳11カ月だった。ただし、和田は東北福祉大から社会人の神戸製鋼を経て西武に入団。自身1903試合目での到達となっている。
阿部は、巨人の生え抜きで川上哲治(56年5月)、長嶋(71年5月)、王貞治(74年8月)、柴田勲(80年8月)に次いで5人目の大台。実に球団37年ぶりの快挙となった。さらに、大卒に限れば長嶋に続いて2人目だ。
また、阪神の鳥谷敬は8月14日現在で2000安打まで残り26本に。現在の出場試合数は1934試合である。(デイリースポーツ・折原良輔)
★2000安打達成時の出場試合数スピード10傑
(1)川上哲治(巨人)…1646試合
(2)ラミレス(DeNA)…1695試合
(3)長嶋茂雄(巨人)…1708試合
(4)張本 勲(東映)…1733試合
(5)小笠原道大(巨人)…1736試合
(6)松井稼頭央(楽天)…1742試合
(7)若松 勉(ヤクルト)…1757試合
(8)福本 豊(阪急)…1790試合
(9)榎本喜八(東京)…1830試合
(10)谷沢健一(中日)…1835試合