【芸能】高畑淳子 舞台会見日が“あの日”になった理由…口ふさぎ以外の攻防があった
女優の高畑淳子が23日に、東京・日本女子大学で主演舞台「土佐堀川 近代ニッポン-女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」(10月4~28日、東京・日比谷のシアタークリエ)の制作発表会見を行った。会見後の囲み取材では、高畑が、息子・高畑裕太(23)について尋ねようとした平野早苗リポーターの口を手でふさいで質問を遮った場面が話題となったが、実はこの裏でもう1つの攻防があった。
囲み取材の最後に「きょうは8月23日ですが…」と切り出した記者の質問が関係者によって遮られたのだ。ちょうど1年前の2016年8月23日は裕太が強姦致傷容疑で逮捕された日。のちに裕太は不起訴となったが、高畑にとっては忘れたくても忘れられない日だ。
日付についての質問が出ることも想定できたはずだが、関係者によると、会見日の設定は決して話題性を狙ったわけではなく、偶然の産物だったという。高畑はテレビドラマの収録を行っており、撮休日が水曜日に設定されていた。会見には共演の赤井英和、南野陽子、田山涼成、葛山信吾、三倉茉奈、紫とも、篠田光亮、越智静香、演出の田村孝裕氏も出席したため、水曜日の中でメンバーのスケジュールを合わせることができたのが23日だった。
翌週にずらすという選択肢もあったが、前売り券の一般発売が26日に決まっていた。発売前に会見を開いて舞台をPRし、セールスにつなげるというのが演劇業界のセオリーでもあるだけに、どうにもならなかったようだ。高畑にとっては思わぬ運命のいたずらが重なった形となった。
報道では高畑の“口封じ”が大きく取り上げられ、ネット上などでは批判的な意見も見受けられた。しかし、実際にはこの日の囲み取材では1番の爆笑シーンで、会場の雰囲気はなごやかだった。平野リポーターも暴力とは感じていなかったようで、自身が出演するフジテレビ系「とくダネ」で「長年リポーターをやっているが、口を封じられたのは初めてです」と笑いながら振り返っていたほど。高畑の行為はあくまで「シャレの範囲内」だったことだけは明記しておきたい。
一方で、高畑が腹に一物を持ち続けているのも間違いない。囲み取材で「立ち直る時期ですか」という質問にはすぐに答えずに沈黙。田山が「忘れるのが1番。笑ってりゃすんじゃうんですよ」とフォローしたが、高畑は「女が分かってないなー」と返し、この時ばかりは微妙な空気となった。
高畑の胸の内のわだかまりは、7月に行われた「土佐堀川」のポスター撮影取材時の方がよりはっきりと分かった。記者はその取材に参加した1人。裕太について「たくさんの方にご迷惑をかけたことを申し訳なく思っています…が、事実でない報道をご修正にならないことに疑問を感じたり致しております」とじっとりと語ったのを直接聞いた。「無かったことは無かったんだと、毎晩2時間くらい心の中で“1人記者会見”をしてます」といまだに納得していない様子はありありだった。
しかし、実際には女性と裕太の間で示談が成立しており、詳細な事実がどうであれ言いたくても言えないだろう。ならば高畑にはその負の思いもエネルギーにして舞台を成功させてほしい。お気に入りだというクライマックスのせりふ「よかったなぁ」をいつか高畑自身の言葉として聞きたい。(デイリースポーツ・澤田英延)
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