【野球】ソフトバンク“南海黄金期”再現か ホークスの優勝振り返る
ソフトバンクの優勝マジックは11日時点で「5」となっている。2年ぶり18度目のリーグ優勝が目前に迫ってきた。今回はホークスの優勝について振り返る。
【初優勝は1リーグ時代】ソフトバンクは前身の南海が、1リーグ時代の1938年秋に参入した。初優勝は終戦翌年、プロ野球再開の46年。8球団制で争われたシーズンで、当時の球団名はグレートリングだった。105試合65勝38敗2分けの勝率・631。2位・巨人とは1ゲーム差の接戦を制した。現12球団で1リーグ時代に優勝経験があるのは、ソフトバンク、巨人、阪神の3球団だけである。
【南海黄金期】2リーグ分立後の南海は、51年から3年連続優勝を飾った。51年の勝率・750(104試合72勝24敗8分け)はパ・リーグ最高記録。2位・西鉄(現西武)に18・5ゲーム差をつけた。4度目Vの55年は、プロ野球最多の99勝をマーク。試合数は現在と同じ143試合だった。
初の日本一に輝いたのは5度目のリーグ優勝となった59年。日本シリーズで過去4度はね返されていた巨人を4戦全勝で撃破した。
61年の6度目のリーグ優勝後、64年に7度目のリーグV。日本シリーズも阪神を破り、2度目の日本一に輝いた。この64年からは3年連続リーグ制覇。9度目のリーグ優勝を果たした66年までの17年間で、優勝以外は2位が8度で、3位以下なし。まさに、南海ホークスの黄金期だった。
【ダイエー~ソフトバンクへ】73年の10度目の優勝を最後に南海は低迷期に入る。88年限りで球団経営をダイエーに譲渡。福岡を新本拠地とした球団に生まれ変わった。ダイエーとしての初優勝(通算11度目)は九州移転11年目の99年。王貞治監督は就任5年目での優勝で、中日との日本シリーズも制した。翌00年にはリーグ連覇。03年はチーム打率・297(プロ野球記録)の強力打線を軸に、通算13度目のリーグVと4度目の日本一に輝いた。
05年に球団はダイエーからソフトバンクに引き継がれる。王監督からバトンを受け継いだ秋山幸二監督は6年間で3度のリーグ優勝と2度の日本一。15年に就任した工藤公康監督は、1年目Vでチームは14年に続く連覇。1リーグ時代を含めた通算優勝回数は19回となっている。(デイリースポーツ・記録係)