【野球】阪神・新井良引退で兄弟選手は4組に…広島・田中の弟のドラフト指名は…

 阪神・新井良太内野手が11日に引退会見を開いた。兄は広島・新井貴浩内野手で、2011年から14年まで阪神でチームメートだった。プロ野球界には今季、6組の兄弟選手がいた。しかし、新井良太の引退とヤクルト・星野雄大捕手、ソフトバンク・星野大地投手の兄弟がそろって戦力外通告を受けた。残りは4組の兄弟選手がプロ野球界に籍を置く。

 良太にとって昨年、通算2000安打を記録した兄はもっとも頼れる存在だった。引退会見で「一番に相談したのは、兄だった。オールスター明けくらいから考えて、兄には相談して。兄は『お前が決めたらいい』と。『やるにしても、やらないにしても、お前が決めたらいい』と、親身になってアドバイスをくれた。両親はやって欲しそうだったが、兄が『お前の人生。お前が決めたらいい』と言ってくれました」と話した。

 新井兄弟は2人合わせて通算2476安打、355本塁打(貴浩・2178安打、315本塁打、良太・298安打、40本塁打)と圧倒的な数字を残している。球界の歴史をひもといてもロッテなどで活躍したリー兄弟のレロン外野手(1579安打)、レオン内野手(1436安打)の3015安打に次ぐ安打数で、日本人兄弟では巨人・河埜和正内野手(1051安打)、南海・敬幸内野手(1384安打)の2435安打を抜いてトップとなっている。

 星野兄弟は3日にヤクルト、ソフトバンクからそれぞれ戦力外通告を受け注目を浴びた。2人とも11月15日にマツダスタジアムで行われる12球団合同トライアウトを受験する予定。来季も兄弟選手としてプロに籍を置く可能性も残されている。

 ほかの兄弟選手は阪神・上本博紀内野手と広島・上本崇司内野手、ロッテ・高浜卓也内野手と日本ハム・高浜祐仁内野手、ロッテでチームメートの大嶺祐太投手、大嶺翔太内野手そして巨人・堂上剛裕外野手と中日・堂上直倫内野手だ。

 上本兄弟の兄・博紀は今季、二塁のレギュラーとして打率・284を残した。弟の崇司は守備・代走要員として広島の連覇に貢献した。高浜兄弟の卓也は昨年の158打席から38打席と出場機会が減り、打率も・171と振るわなかった。弟・祐仁は2年ぶりに1軍に出場を果たしプロ初安打を放った。

 大嶺兄弟の兄・祐太は中継ぎとして20試合に登板し2勝2敗。弟・翔太は自己最多の91試合に出場し、打率・206ながら5本塁打を放った。堂上兄弟の兄・剛裕は、14年オフに中日から戦力外通告を受け巨人に入団。昨年までは主に左の代打として1軍で活躍したが、今季は一度も1軍に呼ばれることはなかった。弟・直倫は06年度ドラフト1位で入団。プロ入り10年目の昨年はプロ入り初の規定打席に到達しながら今季は91試合の出場にとどまり、打率も・205と振るわなかった。

 かつて兄弟選手で、今は一人が現役を続ける選手もいる。広島・永川勝浩投手(弟・光浩投手=広島)、中崎翔太投手(兄・雄太投手=西武)、巨人・陽岱鋼外野手(兄・陽耀勲投手=ソフトバンク)、ヤクルト・由規投手(弟・佐藤貴規外野手=ヤクルト)、ソフトバンク・笠原大芽投手(兄・将生投手=巨人)、飯田優也投手(兄・一弥投手=ソフトバンク)、ロッテ・田中靖洋投手(兄・良平投手=ロッテ)、江村直也捕手(兄・将也投手=ヤクルト)が兄弟でプロ野球界に籍を置いたことがある。また、今オフ楽天から戦力外通告を受けた伊東亮大内野手も弟・昴大投手が広島に籍を置いていた。

 今ドラフトでは広島・田中広輔内野手の弟・俊太内野手(日立製作所)が注目されている。プロ入りとなれば、新たな“兄弟伝説”が誕生するかもしれない。

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