【野球】初戦黒星から初のファイナルS進出の楽天とDeNA ロッテ以来の下克上なるか
今年のプロ野球CSファーストSは、両リーグともにシーズン3位だったDeNAと楽天がファイナルSに駒を進めた。セ・パ同時に初戦を落としてファイナルS進出を決めたのは、CSが導入された07年以降初。また、3位チームが2位チームを破ったケースは13例となり、6割近い確率となった。
過去にセ・ファーストSで3位チームが勝ち進んだのは08年の中日、10年の巨人、13年の広島、16&17年のDeNAで5度。一方、パでは08年の日本ハム、10年のロッテ、11年の西武、12年のソフトバンク、13年のロッテ、14年の日本ハム、15年のロッテ、17年の楽天。これまで11度の開催で8度を数える。
チーム別回数を見るとロッテが3度、DeNAと日本ハムが2度。広島、巨人、中日、西武、ソフトバンク、楽天が1度となっている。
今回のようにセ・パ3位チームが同時にファーストSを勝利したのは08年の中日&日本ハム、10年の巨人&ロッテ、13年の広島&ロッテ。今回のDeNA&楽天は4度目となった。初戦に敗れてからの連勝は今回の2チームのみ。これまでは、いずれも先勝している。
3位チームがファイナルSも突破したのは10年のロッテ。日本シリーズでもシーズン1位だった中日を4勝2敗1分で下して日本一となった。3位チームの“下克上日本一”は、現時点で、このときだけとなっている。
今回のパ・ファーストS初戦は、西武が10-0の大勝。対して第2&3戦では、楽天が西武打線をそれぞれ1、2失点に抑えて連勝した。
セは初戦に阪神が2-0の完封勝利。降雨の中での試合となった第2戦は6得点したものの、投手陣が崩れて13失点で敗戦。16日が雨天中止にとなり、“仕切り直し”となった17日の第3戦は、先発・能見が1/3を3失点。打線は大山のタイムリーのみで1点に抑えられた。今回で阪神はCSファーストS敗退6度目となる。
2位チーム本拠地開催となるファーストS。DeNAの今季レギュラーシーズンでの甲子園勝敗数は13試合で7勝6敗。一方、楽天のメットライフでの勝敗成績は3勝9敗だった。
(デイリースポーツ・記録係)