【野球】巨人・高木京、背水の陣の来季へ決死の覚悟 支配下昇格へ「ラストチャンス」
11年ぶりのBクラスで初めてCS進出を逃し、来季4年ぶりのVを目指す巨人。育成選手として今季再スタートした高木京介投手(28)は「来年がラストチャンスだと思っている」と背水の年に位置づけ、支配下昇格を第一の目標に再起を図る。
今年は3月下旬に野球賭博関与に伴う1年間の失格処分が明け、育成選手として復帰。10月に自由契約となったが、再び育成選手として契約を結んだ。「もう一度野球をやらせていただけることに感謝の気持ち、野球をできる幸せを、この1年感じながらやれた部分があります」と率直な思いを語った。
イースタン・リーグでは17試合に登板し、防御率4・54。1年間のブランクがあり、「実戦感覚の点は足りてない」と課題は明確だ。復帰1年目でかなわなかった支配下昇格へ向け、10月の秋季練習中は新球習得にも着手。「ウイニングショットがないので」と阿波野3軍投手コーチと相談しながら、スライダーを新たな武器とする方針に至った。オフは体力面、技術面、「全て」を突き詰めてキャンプ中の練習試合やオープン戦に臨む態勢をつくる。
「最初の頃に比べるとだいぶ球の状態も上がって来てる。今の状態からさらに良くなるように練習して、来年アピールすることで(支配下選手登録が)現実に近づいてくるのかなと思います」
1軍の宮崎秋季キャンプに参加した際は、鹿取GMも視察。「(来春の)キャンプあたりからちゃんとアピールして、結果を残せば支配下になる可能性は高いでしょうね」と期待を込めた。「来年春からすぐ戦える準備をしていきたい」と高木京。その表情から、決死の覚悟がにじみ出ていた。(デイリースポーツ・田中哲)