【野球】侍・稲葉監督も太鼓判 日本ハム・清宮の人を引きつける魅力

 雰囲気や発言から、人を引きつける魅力を十分に感じた。11月のファンフェスティバル、日本ハムからドラフト1位・指名された清宮幸太郎内野手=早実=が、5万人を超える聴衆の前で目標の本塁打数を「60本!」と言い放った。まだ18歳の高校生が、大きな目標をはっきり口にして言えることは、なかなか言えることでないと思う。驚かされた。

 史上最多、高校通算111本塁打を放った怪物は、日本ハム入り決定後、「本塁打の年間目標60本」を含め、大きな目標を3つ口にした。「北海道から世界へ羽ばたく」「20年の東京五輪代表入り」。世界に羽ばたくの世界が意味するものについて聞かれると「メジャーしかないです」と即答。将来メジャーを目指すということで、記者も60本は、ベーブルースの年間本塁打(1927年に記録した年間最多本塁打)を超えたいということだろうと思い、ベーブルースが目標か?と聞いてみた。そしたら「あ~あ、なるほど。いや、日本記録になれるかなあと。フフッ」と答えが返ってきた。それでも日本最多記録だ。世界と言わずとも日本記録を目指すと言えることにも驚かされたが、本当に実現するのではないかと思わせるところが、持っているスター性なのか。

 プレーと発言で沸かせる男。日本ハムでいうと記憶に残る男として活躍した新庄剛志「SHINJO」選手と似たような感覚がある。当時、遊軍記者として取材にした時、発言やパフォーマンスで楽しませてもらったが、雰囲気から醸し出す天真らんまんさは共通しているのか、人前に出ると、なにか面白いことを言ってくれそうな、魅了するものを持っている。

 清宮とファンフェスティバルで対面した侍ジャパンの稲葉監督も清宮の将来性を十分感じたようで、発言には大いに賛同していた。「目標は当然、大きく持った方がいい。言葉に出して言うことは非常に大事。メンタルも強いと思いますし、世界を見て言っているということはすごいルーキーだなと思います」と感心していた。しっかりと自分の考えを言えることも看板選手になる重要な要素のようだ。

 発言だけではなく、稲葉監督は111本塁打を打った打撃技術についても高く評価しているようで「バットコントロールもいいし、タイミングの取り方もいい。しっかり体に引きつけて、ボールを長く見て打てるという。そこはなかなかできることじゃない。柔らかさもあるし、非常に楽しみ」と結果を残してきた裏付けを説明する。

 将来が楽しみな清宮。目標とする2020年の東京五輪の舞台に立つことも十分、期待できるが、来季の活躍後の、試合後のヒーローインタビューも今から楽しみである。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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