【野球】広島 球団初のリーグ3連覇へ、緒方監督は来季も「競争」浸透させる

 プロ野球の広島は来季、球団史上初のリーグ3連覇と日本一を目標にする。来年で監督就任4年目を迎える緒方孝市監督は、チームのさらなるレベルアップを目指し、春季キャンプでは今年と同様に「競争」の2文字を掲げた。特にキーポイントに挙げるのが投手陣の整備だ。

 今季は開幕から決して順調にシーズンが進んだ訳ではなかった。大黒柱として期待していたジョンソンが、4月上旬に咽頭炎を発端とした体調不良に陥り戦列を離脱。守護神の中崎も腰痛を患い、出場選手登録を抹消された。「イレギュラー的なことは絶対にある。戦力というのは、有り余るほどあっていい。高いレベルで競争して色んな有事やニーズに備えていきたい」。春季キャンプから競争心を植え付け、切磋琢磨(せっさたくま)させてきた。開幕直後のアクシデントにも、代わりの選手が期待に応えた。中継ぎから先発に回った薮田は先発ローテに定着。抑えを任された今村も重責を果たした。

 来年の春季キャンプでもサバイバルレースを予告する。「ポジションは確約していない。今年の経験を踏まえた中で、もうひとつ成長して高いレベルで競争してほしい。先発なのか、中継ぎなのか、勝ちパターンなのか。ポジションを勝ち取って活躍に期待している。年齢は関係ない」。先発陣ではジョンソンは6勝止まり。岡田はシーズン終盤に調子を崩し、CSで登板できなかった。大瀬良は2桁勝利は手にしたものの、投球回数に課題を残した。一方で中村祐が台頭し、中継ぎでは高橋樹や藤井が経験を積んだ。1軍登板はできなかったものの、2軍では高橋昂や辻、長井などが評価を上げている。横一戦でのスタートだ。

 就任以来、緒方監督が目指すのは、投手を中心とした守り勝つ野球。来季、広島包囲網は今季以上に厳しさを増すのは間違いがない。それを乗り越えて目指す日本一。厳しい競争から全体の戦力を底上げして、シーズンに臨む構えだ。(デイリースポーツ・市尻達拡)

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