【野球】広島の強力中継ぎ陣加入を狙う4年目右腕・藤井皓哉 縦スラ習得で幅広げる
オフシーズンだからといって、休んではいられない。広島の藤井皓哉投手(21)が1軍定着へ向けて汗を流し続けている。持ち味である150キロ超の直球を生かすために縦のスライダーを習得中だ。新たな武器を手にし、激戦区である鯉の中継ぎ陣争いに割り込む考えだ。
3年目の今季は、待望の1軍デビューを果たした。優勝が決まったシーズン終盤に昇格し、9月30日のDeNA戦(横浜)で七回から3番手として登板。1回を無失点に抑え、初ホールドを挙げた。「与えられた場所で抑えることができた。その経験はすごく自信になった」。2試合に登板し、防御率0・00で終えた。
安定感は秋季キャンプでも光った。シート打撃では1回を投げ1安打無失点。来春の1軍キャンプ参加へ猛アピールした。
4年目の来季。1軍で活躍するために新たな球種にも挑戦している。縦のスライダーだ。「落ちる球種が増えれば、打者を抑える確率も高くなってくる。いままでの横の変化を使いながらいろいろと試していきたい」と投球の幅を広げ、打者を抑える確率を上げる。
勝負どころへの準備はすでに始まっている。第1の目標は2月1日のキャンプイン初日のブルペン入り。「初日から動けるようにしたい。しっかりとアピールして春季キャンプを1軍で完走する」と強い覚悟を示した。
13日には新人選手の入団会見が行われた。まだ、21歳だが、年下の選手もどんどん増えた。「来年こそは1年間1軍に定着したい。将来的にはセットアッパーや抑えを担えるようになりたい。そのためには結果を残さないといけないので」。まずは、開幕1軍をつかみとるために、鍛錬の日々を過ごす。(デイリースポーツ・井上慎也)