【野球】巨人、覇権奪回へ待ったなし ゲレーロら補強もキーマンは7年目右腕、マシソン

 来季、4年ぶりのV奪回を目指す巨人。28日の仕事納めでの訓示で、老川祥一オーナーは「来年は本当に正念場」と位置づけた。覇権奪回へ待ったなし。FAで西武から野上を獲得し、今季本塁打王を獲得した前中日のゲレーロも加入する。投打で補強を進めた中で、大きな成果の1つと言えるのがマシソンの残留だ。

 今季で契約を終えたが、新たに来季から年俸320万ドル(約3億5500万円=推定)での2年契約を締結。日本での6年間で計359試合に登板し、防御率2・30と抜群の安定感を誇る右腕。流出となれば大きな痛手となっていただけに、高橋由伸監督も「あれだけ実績のあって投げてくれるピッチャーはなかなかいないのでね」と手放しで喜んだ。

 不動のセットアッパーの残留。シーズン終了直後には「契約社会だからね。どうなるか分からない」と最悪の事態も覚悟していた指揮官だったが、その後「ひょんなことから都内で会ったから話はした」と明かしていた。効果のほどについては「どうだろうね」と笑ったが、指揮官のその時の言葉が、流出阻止に一役買った可能性もある。

 来季が日本での7年目を迎える鉄腕。指揮官は、救援陣のリーダー的な役割も期待する。「先発以外の部分になると、ジャイアンツの中でも(キャリアが)一番長くなるんじゃないかな。常にベンチ入りする部分では一番リーダー格になるのかなと。年齢的にも年数的にもね」。期待の言葉が尽きないのは、信頼の高さの証。試合の中で指揮官が、その名前を告げれば告げるほど、頂点への距離が近くなる。(デイリースポーツ・野畑圭司)

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