【野球】カープ新井プロ20年目へ 黒田博樹氏から「ボロボロになるまで」
広島・新井貴浩内野手(40)が2018年シーズンで、プロ20年目を迎える。1月30日には41歳になる。節目のシーズンを前にしてもスタイルは不変だ。「1年1年、一生懸命やった積み重ね。節目だからといって特別な感慨はない。1年間、しっかりやるだけ」と穏やかな顔つきで言った。
モチベーションはチームの日本一。契約更改後には色紙に「頂」としたため「悔しかった。2年連続でリーグ優勝できたというのはすごくうれしかったけど、最後は日本シリーズに行けなかった」と無念さをにじませて、17年シーズンを振り返った。
オフは充実の日々を過ごす。25年ぶりにリーグ優勝した16年は多忙を極めたが、17年はシーズン終了後からトレーニングを継続。ハワイV旅行帰国後も広島を拠点に元気に体を動かしており、「今オフはいい。(一昨年は)スタートが遅かったから。今オフはそんなことはない。順調にトレーニングできている」と表情も明るい。
開幕4番からスタートした17年は打率・292、9本塁打、48打点。次第にスタメン出場は減ったが、得点圏打率・342の勝負強さでチームを支えた。CSファイナルSでは劣勢の流れの中で4番を託され、ナインを引っ張った。来季も姿勢は変わらない。「ファンの印象に残るヒット、ホームランを打ちたい」と力を込める。
シーズン終了後、黒田博樹氏に来季の現役続行を伝えた際には「ボロボロになるまでやらなあかんぞ」と念押しされたという。愛するカープとファンのため。プロ20年目も元気な姿でグラウンドに立つ。(デイリースポーツ・杉原史恭)