【芸能】欅坂倒れ、緊迫 最後の安室に歌手もスタッフも静まり返る…紅白舞台裏

 平均視聴率が歴代ワースト3位の39・4%に終わった昨年末のNHK紅白歌合戦。安室奈美恵の「ラスト紅白」、欅坂46のアクシデント…舞台裏では緊迫した状況が続いた。NHKホールの廊下で出演者たちのコメント取りを担当した記者が、印象的だった2017年紅白の現場の様子を伝える。

 【緊迫感に包まれた欅坂46の退場】

 総合司会の内村光良とコラボした2度目の「不協和音」パフォーマンス後に鈴本美愉らが倒れた。のちにレコード会社は鈴本、平手友梨奈、志田愛佳の3人が「軽い過呼吸のような状態」になったと説明したが、廊下を過ぎるときには4、5人がメンバーに両脇を抱えられ、鈴本と見られる1人は完全に脱力しておみこしのように担がれていた。

 SNS上では「4人が救急搬送された」などの誤報も飛び交ったが、状況が明らかになる前には、あながちウソとも言い切れない雰囲気だった。いつも陽気なレコード会社の担当者も報道陣の声が耳に入らぬほど状況確認に追われており、先輩記者はすぐに救急車が来ないかホールの外まで確認に走った。

 結果的に無事が確認され、楽屋で休んでいると説明があった時に、どれだけほっとしたか分からない。それほど緊迫感のある光景だった。

 【誰もがくぎ付けとなった安室奈美恵】

 最大の注目を集めた安室のパフォーマンスは、NHK最大級の大きさを誇るスタジオからの中継だった。出演者たちは全員集合するエンディングに向けて、廊下で待機している時間帯。モニターで見るしかないのだが、廊下の一部にしか設置されておらず、ワンセグを用意していた出演者もいたと聞く。

 待機中の出演者たちは、雑談したり、自分の出番に向けて集中したり、思い思いの時間を過ごすもの。スタッフを含めた全員が放送中の映像に見入り、廊下が静まるのは極めて珍しい光景で、安室に対する期待感の大きさを象徴していた。

 出演者の1人だった水森かおりは「出演者もスタッフもモニターにくぎ付けで、今までにない光景でした。平井堅さんなんて体育座りされていて」と、驚きとともに振り返っている。

 【みんなのテンションを上げた登美丘高校】

 登美丘高校は、郷ひろみと“バブリーダンス”でコラボした。部員たちがステージに向かう際には、たまたま出番を終えたくまモンが通り、報道陣に向かってバブリーダンス(?)を披露。腕をくるくると回す独特なダンスだった。

 その後も、部員とすれ違ったTOKIOの松岡昌宏が「2次会はジュリアナだからね!!」とバブルジョークを飛ばし「誰も反応してくれなかったよ。知らないんだろうね!!」とニヤリ。「バブルいいね!もう1回こないかなぁ」と報道陣に語りかけ、みな爆笑だった。登美丘高校を中心にさまざまな笑いが起こった紅白だった。(デイリースポーツ・古宮正崇)

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