【芸能】裏方の時代到来!?ナスDに続くか「クレイジージャーニー」“へっぽこ”久野Dが話題
ジャニーズの滝沢秀明が、正月特番のTBS系「クレイジージャーニー」に火山探検家として登場し、ガチ過ぎると話題になっている。そのすごみを引き立てたのが、同行し“愛すべきへっぽこ”とも呼べる存在だった久野ディレクター。テレビ朝日系「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」でブレークしたナスDこと友寄隆英ディレクターはサバイバル能力の高さと破天荒さで時の人となったが、久野Dは真逆の“大活躍”。世界ロケもの番組に「裏方の時代」が到来している!?
「クレイジージャーニー」の総合演出を務める横井雄一郎氏は、放送前から「(ディレクターの)鈍くささが1つの見どころになっています」と予告していた。番組では、タッキーが、バヌアツ共和国のベンボウ火山にアタック(噴火口接近)する様子に密着。世界に5カ所ある溶岩湖のうち、すでに4カ所を制覇している滝沢は、1日以上かかる登山、致死性のガスが噴出する断崖絶壁のロープを使った昇降など、アイドル離れした完璧な探検家ぶりで視聴者を魅了した。
一方、別の意味で視聴者をくぎ付けにしたのが、番組から唯一、同行していた久野Dだ。登山開始から数時間で倒れ込み、番組の命ともいえるカメラ撮影を断念。バッグをポーターに持ってもらい、つえを与えられる特別待遇なうえ、崖をロープで下りる際も怖がる様子がリアル。番組的には実にへっぽこなのだが、存在そのものが滝沢のすごさを強調する結果となった。
久野Dが撮影を放棄すると、滝沢が自前のカメラで自撮り。どんなに久野Dが休んでも怒ることなく、やさしく心配する姿は、強いリーダーシップを感じさせた。
同行ディレクターといえば、ロケ中に全身真っ黒になる破天荒ぶりで人気となったナスDが有名。取り上げられ方は真逆だが、番組を盛り上げた点では同じともいえる。無敵のナスDに比べ、「クレイジージャーニー」には“愛すべきへっぽこ”とも呼べるディレクターが多いような気も…。失礼を承知で指摘すると、横井氏は「時間がたって味わいになってきた」と笑った。
根本にあるのは「すっとこどっこいもおちゃめな部分ということで放送はしちゃいますけど、主役はジャーニーで、この人達をかっこよくしたいというのが1番」との精神だ。
裏方の生のリアクションがジャーニーの異質さを際立たせたと言える。「ディレクターは(火山が)好きでもなんでもない。大変なときは大変さが出ちゃう感じですね」と横井氏。破天荒にへっぽこ、さて次は誰か。飽和状態の世界ロケもの番組に「裏方の時代」が来ている…のかもしれない。(デイリースポーツ・古宮正崇)