【サッカー】槙野智章、結婚&W杯イヤーで決意「一番真剣に取り組まなければいけない年」
W杯イヤーを迎えて、1つの決断をした。日本代表DFで浦和の槙野智章(30)が、女優の高梨臨(29)との結婚を発表した。沖縄県金武町でのキャンプ中。明るい表情で結婚と、2018年にかける思いを語った。
発表の形は少し不本意だった。「タイミングはこの時期ではなかったんですが…」と苦笑いする。20日付の朝刊での報道が先になり、同日に両者からSNSのインスタグラムで報告する形となった。それも「2月24日の開幕までに伝えることができたのは良かったと思います」と前向きにとらえた。
昨季は大きな転機を迎えた。日本代表のセンターバックとしてスタメンの座を奪取した。本大会での先発出場も近い位置にいる。本大会までに何をすべきか。逆算してキャンプに臨んでいる。
「まずはチームのタイトルだったり、優勝に向けてチームで何をしなきゃいけないかというのを第1に考えることが代表への1歩だと思う。大きく勘違いしてはいけないのは、代表を先に置いてしまうとチームのプレーというのがおろそかになってしまう」。
Jリーグ7位に沈んだ昨季。失点54はワースト3位だった。浦和での守備の再建を果たす。それが日本代表でのプレーにつながるという思いだ。「昨シーズンのスタートのときより自分のやるべきことははっきりしている。昨年の失点数をグッと下げることと、チームとしていかにまとまった守備意識を持つことというのが大事」。代表での活躍に浮かれることはなかった。
今季を「サッカー人生において一番いい状態で、一番真剣に取り組まなければいけない年」と位置づける。その上で、結婚という選択をした。「僕がつらい、厳しい局面にいたときにどれだけサポートしてもらって立ち直らせてもらったりだとか、一緒に高め合える存在っていうのは一緒にいて居心地がいい」。必要な存在としての相手への思いを、真剣な表情で語った。
そして、結婚を「家族も守らなければいけないという意味でも、ひとつ自分の役割が増えたということは、責任感を増すという意味で、非常にやりがいのあることだと思います」と位置づけた。
その上で、結婚がもたらす効果を説明する。「(周囲の)みんなが結婚する、子供が生まれるということでプレーだったり、1人の男として選手として大きく変わっていくというのも間近で見ていたので、自分も、という思いもあります」。自らもまた結婚を機に飛躍する。そんな期待感もある。
祝福で始まった、2018年W杯イヤー。「チームのゴールも守らなければいけないし、家族も守らなければいけない」。守るべき存在の誕生を得た槙野が、浦和で日本代表でどんな姿を見せてくれるだろうか。(デイリースポーツ・鈴木創太)