【野球】プロ2年生が新天地で迎えるキャンプ
球春到来-。1日からプロ野球12球団の春季キャンプが始まった。2005年以来、13年ぶりのリーグ優勝を目指す阪神は1軍が沖縄・宜野座、2軍は高知・安芸で体を鍛え抜く。DeNAから大和のFA移籍の人的補償で新加入したプロ2年目の尾仲祐哉投手は、1軍昇格へ向けて猛アピールする構えだ。
新天地で迎える初めてのキャンプは、2軍スタート。まだ22歳だが、ぼんやりはしてられない。やらなくてはいけないと本人も十分理解している。「自分もアピールしていかないといけない立場。ケガせずに、1日1日をしっかり過ごしていきたい」と力を込めた。
最速151キロの直球にカットボール、スライダーを主体とする右腕。1年目の昨季は、中継ぎで11試合に登板して1勝1敗、防御率6・52に終わった。「年間通して戦えるスタミナをつけないといけない」。明確となった課題を克服するためにオフには体重を約3キロ増加させた。
また、安定感を出すためにフォーム固めにも取り組んでいる。「まだ、フォームが確かなものではないので、練習後に鏡を見たりしてシャドーをしている。投げ方を忘れないということと、バランスやフォームを固めることが目的」と春季キャンプでも継続し、与えられた時間を有意義に使い、技術力向上に励む。
プロ2年目。目標に掲げるのは1軍定着と20試合以上の登板だ。悲願のリーグV、日本一へ。金本阪神で飛躍を遂げる。(デイリースポーツ・井上慎也)