【野球】FA移籍のDeNA大和、1軍キャンプチーム日本人野手最年長の自覚

 1日にキャンプインしたプロ野球。西武から加入した巨人・野上亮磨投手ら“FA組”の動向にも大いに注目が集まっている。阪神からFA移籍したDeNA・大和内野手は、激変した環境面に対応しようと必死だ。

 チームでの置かれた立場が最も変わった。阪神では福留、鳥谷、糸井らベテランで年上の野手がずらりそろっていたため、「(年齢が)上の人についていっていた」。だがDeNAでは、“真逆”になった。

 沖縄で行っているDeNAの1軍キャンプでは、筒香ら年齢が20代の選手が多い。このため30歳の大和は、1軍スタートのキャンプメンバーでは日本人野手最年長。「そんなこと今までなかった。自分から(同僚に)積極的に話しかけないといけない時もあるのかなと思ってます。(殻を)破らないと大変」と苦笑いを浮かべる。

 調整法も変わることになるだろう。阪神時代は「若手扱い。最初から最後までずっと練習していた方だった」と大和。そして「2月1日には、何でもできますよという体にしてきた。初日から全力だった。キャンプから徐々に体を慣らしていきましょう、ということはなかった」と語る。2月1日から勝負をかけてきたこれまでとは違い、新天地ではキャンプで徐々に体を仕上げる、という選択も可能になった。

 DeNA流の“おもてなし”も受けた。1月にラミレス監督と食事をした。「監督がやりたい野球はこうだから、1カ月間でしっかりと覚えてくれというのはありました」。指揮官から求められていること、その理論も「一から勉強するつもりです」と抜かりなく準備をする心構え。チーム内に知り合いが少ないこともあって「1カ月はコミュニケーションで終わるでしょうね」と覚悟している。

 ラミレス監督の構想は、大和を開幕から「2番・二塁」で起用するというもの。「そう言ってくださるのはありがたい。勝負事なので。勝負に勝ってレギュラーをつかめると思う。しっかり結果を出してやっていきたい」。FA移籍組でも当然、慢心はない。開幕までの実戦で誰もが認めるような結果を残し、レギュラーをつかみ取る。大和にとって2018年は、激動の1年になりそうだが、心身ともに“進化”してDeNAの20年ぶりリーグ制覇に貢献するつもりだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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