【野球】「喫茶井口」開店へ ロッテ・井口監督、コミュニケーションが大事

 井口資仁新監督が指揮を執るロッテの石垣島キャンプ。新監督になって1、2軍の垣根を取っ払い、練習も宿舎も全選手合同になった。

 井口監督はその狙いについて「1番の目的はコミュニケーションです。1つのところにいた方がみんなの行動や様子が見える。食事なども朝、夜とも一緒一カ所なの会話の機会も増えて、意思疎通を図れる。お互いの考えを理解し合える時間にしてほしい」と話している。

 チーム再建はまずお互いのコミュニケーションから。実際、井口監督は「監督の立場になってもプラプラと選手ロッカーに行ったりしたいと思います」と話し、さらには『喫茶井口』の開店も約束している。

 シーズン中は「ZOZOマリンの監督室を開放。「お茶でも飲みたかったら監督室に来いと言ってあげるつもりです。監督室はずっと開けたままにするつもりです。そこは選手だけでなく、僕とコーチの関係もそうありたい。コーチ陣にもそうしてほしいというのはあります」と話す。

 フロントも井口監督を全面的にバックアップしている。

 キャンプ前の1月10日、11日の2日間にわたって「コーチ育成講座」を開設した。千葉市内のホテルに泊まり込んでのもので、3カ月後、6カ月後にフォローアップ研修を実施する予定だ。

 泊まり込みで行ったコーチ研修は日本球界では初の試みと見られている。

 講義は組織戦略コンサルタントが実施。620社とコンサルティング実績がある講師が行った。

 テーマは「選手の育成方針に関する共通認識の確立」、「コーチに求めるのはコミュニケーションの基礎知識」で、内容は多岐にわたったが、指導者と選手間のコミュニケーション作りがメインだった。

 井口監督は「コーチ育成講座はとても意義深く、コミュニケーションの大事さを改めて感じました」とし、「言葉の力は大きい。伝える力は、野球の技術論の前に必要だと思います。選手がやる気をなくすのか、モチベーションが上がるのかは伝え方ひとつで、同じ言葉を使っても場面や相手によって受け取り方は違う。そういうところは自分でも勉強していきたいと改めて思いました」と深く感じ入った様子。

 『喫茶井口』の開店もこの流れの一環のようで、チーム再建にはまずはコミュニケーションからだ。

 ロッテがフロントと現場が一体となって再建を進めている。(デイリースポーツ・菊地順一)

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