【野球】野球日本代表 東京五輪の星は誰だ!3月の豪州代表戦が第一関門
“若手侍”にとっては、ステップアップのためのステージになる。野球日本代表が、オーストラリア代表と対戦する強化試合「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム大阪)。今月20日にメンバー全28選手が発表されたがフレッシュな顔ぶれもそろった。
「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督は言う。「現時点でのトップチームのメンバーとして選出した選手と実力を見たい選手のバランスを考えて選出しました」。2020年東京五輪に向け、「土台となるチーム作り」も目指す今回の強化試合。フル代表で戦い勝利にこだわるが、若い選手たちの実力、国際大会での対応力をジャッジする絶好の機会にもなる。
ソフトバンクの甲斐拓也捕手は、1月に先行して発表された主力6選手の中に早々と入った。鉄砲肩を誇る25歳の甲斐は、日本代表の正妻候補。稲葉監督は「守備が意欲的。ジャパンの正捕手になってもらいたい、という期待を持っております」と語ってきた。
19歳で今回の侍ジャパン最年少となる日本ハム・堀瑞輝投手への期待も大きい。「(国際大会で)左ピッチャーというのは大事になってくる。トップチームの中で選出して、どういう投球をしてくれるのかを見たいなと」と将来性を含めての抜てきとなった。
未来の大砲候補もいる。阪神の大山悠輔内野手だ。今年が大卒2年目の23歳。「追い込まれて簡単に三振しない。一番いいところは初球からどんどん振っていけるところで、国際大会では私は大事だなと思います」と指揮官。打撃だけではない。内野の複数ポジションをこなせる上、「守備も非常にうまい」ことを高評価した。
潜在能力の高さを見込まれて、侍ジャパンのメンバー入りを果たした若武者たち。「初対戦や一発勝負が多くなる国際大会での活躍を期待して経験を少しでも積んでもらいたいと考えたメンバーを選出しました」と稲葉監督。現在20代の選手たちが、2020年東京五輪の主力になる可能性を秘めている。日の丸を背負い、世界の大舞台に立つ-。オーストラリア代表戦で躍動すれば、その道は開ける。(デイリースポーツ・伊藤玄門)