【サッカー】Jリーグがファン層拡大に「eスポーツ」参入へ

 Jリーグは9日、都内で会見を開き、ゲーム機器で対戦する競技である「eスポーツ」への参入を発表した。年々、市場が拡大している「eスポーツ」の大会として「明治安田生命 eJリーグ」を開催。2017年9月に発売された「FIFA18」が使用され、3月末から4月上旬に予選ラウンドを開催し、5月4日には決勝ラウンドを実施。優勝者には8月に行われるeW杯(開催地未定)の予選となる世界プレーオフ大会に参加する権利を得る。

 実際に体を動かす競技サッカーとは違い、ゲーム機を通じた「eスポーツ」の特長は、何と言ってもユニーバーサルな側面。会見に出席した、Jリーグの村井チェアマンは「Jリーグ25周年で新たなチャレンジ。ゲームでのサッカーは、年齢や性別、障害の有無も関係なく楽しめるもの。Jリーグとしても新たなファン層の拡大につながればと思っている」と話した。

 ただのテレビゲームとは言えない深さがある。会見に同席した日本屈指のプレーヤーで、国内では数少ないプロeスポーツプレーヤーとして活動中のマイキー氏は「僕も世界大会の予選出場権を得るために、2月は1カ月間、アメリカで合宿をしてきた。自分よりも強いプレーヤーと対戦することがレベルアップにつながると思うが、現時点での環境面では欧米の方が良い」。同氏によれば実際の競技サッカーと同じく、ドイツやオランダといった欧州諸国や、ブラジルなどの南米などが「FIFA18」の強豪プレーヤーを多く輩出しているという。

 徐々に日本国内でも大会が作られつつあるものの、そしてサッカー界ではまだまだ認知度の低い「eスポーツ」。だが、欧米諸国では高額賞金の大会が創設されたり、プロプレーヤーの数も年々増加しているという。「プレーヤー目線としては、競技人口が増えていって、ゆくゆくは日本のプレーヤーが世界一になってほしい」とマイキー氏は語る。Jリーグの新たなチャレンジの行く末に注目したい。(デイリースポーツ・松落大樹)

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