【野球】広島・美間、3年ぶり開幕1軍へラストスパート

 広島・美間優槻内野手(23)が3年ぶりの開幕1軍へ、ラストスパートをかけている。春季キャンプからアピールを続け、17日の楽天とのオープン戦では一発をマークするなど存在感を示してきた。危機感を胸に、三塁争いを制するためにも決死の覚悟で歩を進めている。

 オープン戦は10試合に出場し、打率・261、1本塁打、5打点。「6年目で勝負の年」と生き残りを狙う中、「スタメンで出たいです」と表情を引き締め、レギュラー奪取への思いも示した。

 2015年以来の春季キャンプ1軍スタートで、1軍出場はその年の3月28日、開幕2戦目のヤクルト戦のみ。プロ初安打も出ておらず「危機感を持ってやってます」とオフから懸命にバットを振り込んできた。キャンプ中も休日は毎回のように球場を訪れ、マシンと相対。打撃面での手応えもつかみつつある。

 昨年までの同時期との違いは「フォームを変えたことが一番」と語る。昨年8月後半からグリップの位置を顔の高さから肩付近まで下げ、差し込まれることも少なくなったという。「だいぶ固まってますね」と現フォームに確かな好感触を持つ。17日の楽天戦では辛島のスライダーを仕留め、オープン戦1号も放った。

 その一発までは4日の西武戦を最後にオープン戦12打席、安打が遠ざかっていた。直球に課題もあり、新井からは「始動を遅らせて打ちにいってるから真っすぐが遅れるんじゃないか」と助言も受けた。「ちょっとタイミングを早くしました」と楽天戦の本塁打に続き、途中出場した18日の同戦は池田から直球を右前適時打。直面する課題の克服へ向けても、明るい兆しを見せる。

 三塁争いは安部、西川、メヒアがひしめく。最右翼の安部は腰痛症で離脱していたが、20日から1軍復帰しており「安部さん以上のアピールをしないといけない」。まずは3月30日を本拠地・マツダで迎えることができれば、その先には定位置取りという大きな目標が待っている。(デイリースポーツ・田中 哲)

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