【スポーツ】JGAドリームステージはアマチュアゴルフファーにとって夢の企画
日本ゴルフ協会(JGA)が2015年から開催している「ドリームステージ」はアマチュアゴルファーにとって夢の企画だ。
これは「ナショナルオープンは全ゴルファーのもの」という理念のもと、日本オープン、日本女子オープン、日本シニアオープンの3ナショナルオープンで、ハンディキャップインデックスを取得していれば、年齢、性別、在住地区を問わず誰でも参加できるアマチュア予選会のこと。今年も全国9コースで開催される。
もちろん本選出場への道は険しい。晴れ舞台への出場を目指すアマチュアゴルファーは、まずドリームステージをクリアし、その後、地区予選、最終予選を突破しなければならない。いかに腕に覚えがあっても、一般のアマチュアゴルファーが本選出場の夢をかなえるのは至難の業といえる。
実際、過去に本選出場を果たしたのは、16年日本オープンの当時16歳だった中島啓太だけだ。この時は中島のハンディキャップなら地区予選から出場できたにもかかわらず、本人の“勘違い”でドリームステージから出場したもので、かなり話題になった。本選前の練習ラウンドでは松山英樹、アダム・スコットと9ホールを回る“栄誉”にも浴した。
本選出場が不可能に近いなら出ても仕方がないじゃないか、とは思わないでほしい。ドリームステージの魅力は、すべてのアマチュアゴルファーに本選出場への可能性が生まれただけではない。開催されるコースが、埼玉の東京ゴルフ倶楽部や兵庫の廣野ゴルフ倶楽部など、いわゆる“敷居の高い”超のつく名門ばかりで、JGAによると「一度は回ってみたいであろうコースをそろえた」とのこと。通常は足を踏み入れることさえ難しいコースでプレーできるとなれば、それだけでもかなり魅力的ではないだろうか。
今年も名門と呼ばれるコースが会場に名を連ねている。既に終了した愛知・三好カントリー倶楽部(3月20日)をはじめ、福岡・古賀ゴルフ倶楽部(4月3日)、神奈川・程土ケ谷カントリー倶楽部(4月16日)、宮城・仙台カントリー倶楽部(4月21日)、茨城・龍ケ崎カントリー倶楽部(4月23日)、千葉・鷹之台カンツリー倶楽部(4月23日)、兵庫・廣野ゴルフ倶楽部(4月23日)、埼玉・狭山ゴルフクラブ(4月27日)、千葉・我孫子ゴルフ倶楽部(5月28日)の9コース。
エントリーフィーは各会場とも2万円で、プレー代は1万2000円前後。申込みはJGAホームページのエントリー専用サイトからが便利。ゴルフ友だちとのペアでの参加も可能とのことで、ガチガチの競技ゴルファーだけでなく、エンジョイゴルフ派も参加してみる価値がありそうだ。(デイリースポーツ・松本一之)