【野球】甲子園で活躍する選手が幼少期に行ったことは…
第90回記念選抜高校野球大会が23日に開幕した。36校が出場。栄冠を目指し高校球児があこがれの甲子園で白球を追いかけている。
出場する選手たちは幼少期、野球以外で習い事に通っていたりする選手が多い。ピアノや水泳は代表的だ。
英明(香川)の主将で千原凌平内野手(3年)は、4歳のときに始めた相撲で日本一になった経験がある。「小さい頃から体が大きかったんです。だから幼稚園の先生に勧められて相撲を始めたんです」。名古屋市で行われていた全国大会。5歳のときに準優勝すると翌年に出場した6歳の部で頂点に立った。得意技は突っ張り。「相手を力でねじ伏せるタイプだったんです」。どっしりとした下半身を武器に、あっという間に土俵の外に相手を押し出していた。
「でもその頃から野球をしたくて」。相撲にきっぱりと別れを告げ小学1年から野球を始め、今春は夢に見ていた甲子園にたどり着いた。
主将で4番を打つ。現在の体格は身長172センチ体重83キロと決して体は大きくないが、高校通算25本塁打のパワーヒッターだ。相撲が野球に役立っているかと問われると「練習で相手を押していたから腕が鍛えられたと思う。パワーの源です」と二の腕をさすりながらにっこり笑った。
第1日の第2試合で国学院栃木(栃木)と対戦。4打数無安打1三振に終わり、チームも2-3で敗れた。「たくさんの人が見ている前でのプレーだったし、そこで力を出すのは難しいなって思いました。4番として大事な場面で打つことができなくて悔しい思いがあります。練習からチャンスの場面を想定して打撃練習をしていきたい」。夏の甲子園出場を目指して、またグラウンドに立つ。(デイリースポーツ・市尻達拡)