【野球】セパ好打者のボールゾーンスイング率を分析…ボール球を振らない打者はあの人
プロ野球が開幕してセ・パ両リーグ共に対戦カードが一回りした。これまで打者で好成績を挙げているのは、セ・リーグは広島・丸佳浩外野手、パ・リーグは日本ハム・近藤健介捕手ら。4月16日現在で打率、出塁率共にリーグトップの数字をマークしている2人のボールゾーンスイング率を見てみる。(データは共同通信デジタル)
出塁において大事なのはボール球の見極めだが、丸のボールゾーンスイング率は12・9%。この数字は、現時点でのセ・リーグ規定打席到達者の中では3番目に低い数字。昨季のボールゾーンスイング率18・6%から改善傾向が見られる今季は現在、打率・444。同時にリーグトップとなる22四球を選び出塁率・632と好数字に結びつけている。
セ・リーグでボールゾーンスイング率が最も低いのはヤクルト・山田で9・7%。打率こそ・250だが、ここまで15四球で丸に次ぐリーグ2位の多さ。出塁率は・408で、1番としての役割を担う。また、2番目に低いのは同じヤクルトの中村で12・0%だった。
一方、今季の近藤はここまで打率・429、出塁率・556。ボールゾーンスイング率は11・4%でパ・リーグでは2番目の低さ。選んだ14四球はリーグトップとなる。昨季の近藤は規定打席未到達ながら231打席で打率・413。ボールゾーンスイング率11・4%で昨季と同程度の数字となっている。
また、今季のパ・リーグで最も低いのは日本ハム・西川で10・1%。打率・173ながら、リーグ2位タイとなる12四球を選び出塁率・338だ。
昨季の規定打席到達者の中で、両リーグ最もボールゾーンスイング率が低かったのは阪神・鳥谷の10・6%。鳥谷は今季もここまで規定打席に届いていないものの9・7%。依然として選球眼の良さが数字に表れている。(デイリースポーツ・記録係)