【芸能】藤井六段 昇段かけた竜王戦は5月18日 “藤井キラー”井上一門と対局

 将棋の藤井聡太六段(15)が最年少七段昇段をかけて臨む、船江恒平六段(30)との竜王戦ランキング戦5組準決勝が5月18日に行われることが、このほど日本将棋連盟から発表された。昇段を決めると加藤一二三九段(78)の持つ17歳3カ月の記録を大幅に上回ることになるが、この対局は、昇段以外でもファンの間でちょっとした話題になっている。

 藤井六段は昨期、竜王戦の予選にあたるランキング戦の6組で優勝。今期は昇級して同5組で予選を戦っている。5組で決勝以上に進出すれば同4組に昇級を果たす。段位の七段への昇段条件には「竜王戦の2期連続昇級」があり、4組に昇級すると、七段に昇段することになる。

 一方、藤井六段の対局相手、船江六段にも注目が集まっている。船江六段は、昨年度末に行われた藤井六段の中学生最後の対局に勝利し、連勝記録をストップさせた関西の重鎮・井上慶太九段(54)のまな弟子。井上九段の一門では、これまで菅井竜也王位(25)、稲葉陽八段(29)も藤井六段に勝っている。井上九段も含め一門では3勝0敗。週刊誌などでは“藤井キラー”とも紹介されている。

 このほどデイリースポーツなどの取材に応じた井上九段は、「昇級のかかった、彼(船江六段)にとっても大事な勝負。相手も舞台も注目されるところで、対局ができるのは棋士冥利(みょうり)に尽きるのでは」と語る。

 “藤井キラー”とも呼ばれる井上一門だが、「まあ、キラーというほど、たいして戦ってもいないので…」と控えめ。それでも井上九段は「そういうこともあって、船江君は注目されると思います」とし「勝負は五分五分だと思う。船江君は落ち着いていて、実力も才能も備えている。(報道陣も集まると見られるが)対局が始まれば普段の力を発揮してくれるのでは」とまな弟子の活躍に期待を寄せた。

 藤井六段の快進撃や羽生善治竜王の活躍、名人挑戦者を決めるプレーオフなど、昨今の将棋界は「展開が漫画を上回る」とも評される。藤井六段は2月1日に順位戦で昇級を決め、規定により、史上初めて中学生で五段に昇段。同17日には、全棋士が参加した「朝日杯将棋オープン戦」で優勝し、六段にスピード昇段を果たした。

 快進撃を続け、最年少での七段達成なるか。それとも“藤井キラー”の一門が次局での昇段を阻止するか。なんだか本当に漫画を読んでいるみたいでワクワクしてくる。5月18日の対局は大きく注目を集めそうだ。(デイリースポーツ・石井剣太郎)

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