【野球】オリックス・増井が王手 過去の全球団セーブ記録者
オリックス・増井浩俊投手が4月23日時点で12球団セーブに王手をかけている。古巣・日本ハムからセーブをマークすると達成となり、2014年のサファテ(ソフトバンク)以来、4人目。日本人選手では1981年の江夏豊(日本ハム)以来、2人目となる。そこで過去の達成者3人を振り返る。(敬称略、球団は達成当時)
まずNPBでは、1974年にセーブが正式導入された。当時、阪神に在籍していた江夏は74年に巨人を除くセ4球団から、翌75年に巨人からもセーブを挙げる。76年に南海へ移りパ5球団からマーク。78年に広島へ移籍し阪神から記録してセ6球団、81年に日本ハムへ渡り、同年5月19日の南海戦(平和台)で12球団達成となった。
81年5月19日時点で江夏が挙げていたセーブの内訳は広島=7、ヤクルト=14、巨人=13、大洋=16、阪神=8、中日=11、近鉄=7、ロッテ=5、日本ハム=4、西武=9、阪急=7、南海=1。なお、西武の数字は太平洋、クラウン時代を含めたもの。最優秀救援投手に5度輝いた江夏は最終的に193までセーブ数を伸ばす。ちなみに唯一、白星を挙げていない球団は阪神だった。
次の達成者は交流戦が導入されてから。2008年4月9日にクルーン(巨人)が古巣・横浜戦(横浜)でクリアした。この年は自身NPB4年目、巨人移籍1年目のシーズンでパの球団に在籍せずに記録した。
3人目のサファテは2014年5月20日・広島戦(ヤフオク・ドーム)。2011年から2シーズン在籍していた古巣からのセーブで12球団達成。ソフトバンクに関しては、広島時代の交流戦でセーブを挙げていなかったが、13年の西武時代に記録。ちなみに、サファテは広島戦で勝利投手となれば、12球団勝利となる。(デイリースポーツ・記録係)