【野球】阪神板山、打撃フォーム改造で1軍昇格を狙う 金本監督「吸収能力高い」
阪神2軍は4月30日現在、32試合を消化し、チーム打率は・226。ウエスタン・リーグでは下から2番目の数字で、育成の場ということを差し引いても貧打が目立つ。その中で好調をキープしているのが板山祐太郎外野手(24)だ。
ここまで全試合に出場し、打率・272をマーク。34安打は広島の高橋大と並んでリーグトップだ。昨季は2軍で多くのチャンスをもらいながらも打率・202とシーズンを通して不振にあえいだ。逆襲を期す今季、打撃フォームにメスを入れた。
高知県安芸市での2軍春季キャンプからタイミングの取り方を変更。「福留さんとか、丸さん、いいバッターを参考にして」とグリップを一度下げてからトップを作る打法を固めた。いわゆるヒッチと呼ばれる予備動作だが、「自分的には取りやすい」とうまくタイミングを計れるようになった。
矢野2軍監督は「開幕から1番安定している」と評価し、「例えば高山がどうってなったら、(1軍に推薦するのは)板山になると思うし」と昇格の有力候補に挙げていた。外野を担当する筒井2軍守備走塁コーチが「1軍にいっても遜色ないレベル」と話すように、俊足、強肩を生かした守備力も大きな武器だ。
過去には金本監督が「吸収する能力が高い」と期待を寄せ、目をかけてきた。昨季はその期待に応えられず、悔しい思いをしてきた板山。「とにかくやるだけなんで」と強い気持ちでアピールを続け、まずは1軍昇格をつかみ取る。(デイリースポーツ・山本航己)