【スポーツ】アマゴルファー必見!葭葉ルミ「ボールを打つ時のイメージ」【第2回】
ゴルフは飛距離を重視しているうちはまだまだなんていわれますが、私は絶対に飛んだ方が楽しいと思います。そこで飛ばしに定評がある有力女子プロに「HOW TO 飛ばし」を聞きました。
ツアーきってのロングヒッターで知られる葭葉ルミプロ(富士住建)は、ニッポンハムレディース(7月6~8日)終了時点のドライビングディスタンスが258・35ヤードで堂々の1位に君臨しています。今回はドライバーショットをどんなイメージで打っているか、そのイメージの持ち方などについて教えてもらいました。ぜひとも参考にしてライバルに差をつけてください。
-葭葉プロはドライバーショットを飛ばしたい時、どのようなイメージで振っていますか?
葭葉プロ「私はスイングの最下点がティーアップしたボールの手前にくるように意識しています」
-それはどういう狙いからでしょうか?
「ボールをアッパーブローに打ちたいからです。クラブヘッドがボールの手前で最下点を迎え、そこから上昇に転じたところでインパクトしたいと考えています」
-やはりアッパーにボールを捕らえた方が飛距離が出ると?
「そうですね。今のドライバーはボールスピン量が少なくなるように作られていますから、アッパーブローで高い球を打つ方が飛びます。いわゆる高弾道低スピンボールです」
-ボールの手前でスイングの最下点を迎えるように振るというのはかなり難しそうですが、コツのようなものはありますか?
「私は本当のボールの手前に頭の中で仮想のボールを描き、その仮想のボールを打つようにしています。本当のボールの位置は左足寄りに置きます」
-その仮想のボールもティーアップしてあるイメージなのですか?
「私の場合はティーアップしていますね。ボールの手前の仮想のボールに振り込むことで、その時点でヘッドが最下点となり、自然とアッパー軌道になったところで本当のボールを捕らえられますよ」
補足ですが、一般にスイングの最下点はアゴの下にくるといわれています。ですから、左足かかと延長線上にティーアップしたボールを普通に振っていけば、自動的に最下点はボールの手前になり、ボールをアッパーブローで捕らえることができるはずです。
それがなかなかできない原因としては、ティーアップしたボールをレベルブローで打つ意識が強いことなどが挙げられます。レベルに打とうとすると、インパクトで体が左サイドへ流れたり、軸を保ちにくくなります。
今回の葭葉プロの言葉にあるように、ティーアップしたボールの手前に仮想のボールを想定し、そこにヘッドを振り込んでいくように意識することが、飛ばしに最も効率的なアッパーブロースイング修得への近道です。飛ばなくなったと嘆いているゴルファーの皆さん、葭葉流アッパーブローで夢の飛距離を手に入れてみませんか?【おわり】(デイリースポーツ・松本一之)