【野球】夏の高校野球 古豪“復活”ならず レジェンド校や名門が次々と敗退

 第100回全国高校野球選手権の地方大会はいよいよ大詰め。各地で代表校が決まっており、東京や大阪などでも最後の決戦を控えている。

 節目の記念大会だけに、過去の歴史にも注目が集まる今大会。栄冠を勝ち取った高校にスポットが当たる中で、レジェンド校や復活が期待された古豪が次々と涙を飲んだ。

 27日、東東京では帝京が今年も夏の切符を逃した。名将・前田三夫監督のもと、準決勝まで進出。7年ぶりの出場まであと2勝としたが、準決勝で都立の小山台に完敗した。平成に入って夏は2度の全国制覇。プロにも多くの選手を輩出しているが、近年は“壁”に苦しんでいる。

 同日、広島の名門も準決勝で夢が絶たれた。夏の甲子園で6度の優勝を誇る広島商は今年に入って部内暴力で対外試合禁止の処分を受け、再スタート。エース中村を軸に4強入りしたが、昨夏全国準Vの広陵に惜敗。14年ぶりの夏出場はならなかった。

 96年の夏に伝説となった“奇跡のバックホーム”で全国優勝を勝ち取った松山商も、愛媛大会で13年ぶりに4強進出。17年ぶりの甲子園出場にも期待が高まったが、準決勝で新田に敗戦。悲願達成はならなかった。

 徳島では池田も復活ならなかった。かつて、蔦文也監督のもと「やまびこ打線」と呼ばれた強打で全国制覇。だが、近年は低迷しており、今大会も2回戦でシード校の生光学園に0-10で大敗。92年以来となる夏切符を逃した。

 夢をかけた一発勝負の戦い。改めて勝ち続けることの難しさを感じる「100回目の夏」となった。

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