【スポーツ】福田真未の「飛ばしのエッセンス」とは…meijiカップでツアー2勝目
ゴルフはターゲットゲームだから、飛ばしに夢中になっているうちはまだまだ-なんていう話も聞きますが、やっぱり飛んで曲がらないドライバーショットはゴルフの醍醐味(だいごみ)です。今回は8月の北海道meijiカップでツアー2勝目を挙げた福田真未プロに飛ばしのエッセンスを聞いてみました。
-日がたってしまいましたが、優勝おめでとうございます。今季はドライバーの飛距離が相当伸びていますね。それが優勝の原動力でもあると思うのですが、去年に比べてどのくらい伸びているんですか?
「手ごたえとしては20ヤードくらいですね。平均で250ヤードは飛んでいるイメージです」
-データを調べてみると、昨季は235ヤードで46位でしたが、今季は8月末のニトリレディースまでの集計が240・74ヤードで29位。数字的には5~6ヤードですが、順位は大きく上がっています。これはツアーを戦う上で大きなアドバンテージだと思います。福田プロが飛距離アップに成功した理由とドライバーを打つ時に注意していることを教えてください。
「私は上半身の力を抜くことだけ意識していますね。上半身は脱力してダラーとしています。その分、腰とかおなかには力を入れています。スイング中もバックスイングで脱力することだけ考えています。ダウンスイングでは手が勝手に下りてくるイメージですね」
-福田プロは昨年6月のアース・モンダミンカップから原江里菜プロ、男子の香妻陣一朗プロらを教えている森守洋さんの指導を受けています。いろいろな教えの中でやはり中心になるのは上半身の脱力なんですか?
「去年からクラブの使い方とかを教えていただいているんですが、あまり体を使わず、クラブに仕事をさせるという感じです。私の場合、スイングが悪くなるときは、たいていは上体に力が入っているので、やはり上体を脱力させてやることが大事ですね。いいスイングができたときは、手が勝手に下りてきて、体は使っていないイメージです」
-福田プロは飛距離が伸びただけではなく、正確性を示すフェアウエーキープ率も上がっています。昨季は58・1933%で74位でしたが、今季は8月末の時点で63・9560%で48位へランクアップしています。脱力スイングは曲がりも少ないようですね。
「そうです。やっぱり気持ちよくフィニッシュまで振れるので曲がりません。ゴルフの組み立てがしやすくなりましたね」
-今季も中盤戦が終了し、いよいよビッグ大会が控える秋の陣を迎えます。福田プロの目標を聞かせてください。
「一番は最終戦のツアー選手権リコーカップに出場することだったので、それは実現したのでよかったです。次はやはり3勝目ですね。それから来年は海外の試合にも出てみたいです」
飛距離が伸びて、正確性も高くなれば、夢も広がります。それはアマチュアゴルファーも同じではないでしょうか。福田プロの脱力スイングを参考に、ライバルに差をつけてください。(デイリースポーツ・松本一之)