【野球】阪神・平田2軍監督、江越に「日ハム・大田化」を期待
阪神・平田勝男2軍監督(59)が30日、1軍定着を目指す江越に、日本ハム・大田が実践する思考法を取り入れて課題克服にまい進することを期待した。北の大地で力を発揮する右の大砲を例に出し、「見逃す勇気」の重要性を説いた。
みやざきフェニックス・リーグで指揮を執るため22日に宮崎入りしてから、江越には「ボール球を振らないというよりは、甘い球を打つというところを。日ハムの大田がそうやって打つ」と助言した。三振を恐れず、的を絞る意識を植え付けた。
三振を怖がるのには理由がある。「彼らは足が速いんだから(バットに)当てるとか、そういうことを意識し過ぎて逆に当たらないんだよ」。三振を回避しようと思うがあまり、全ての球を追いかけてボールゾーンまで振ってしまう。その悪循環を断ち切りたい。
そこで大田の思考法だ。高い身体能力を誇り、走攻守三拍子そろった選手。今季は攻撃的2番として104試合に出場し、打率・274、14本塁打、59打点の成績を残した。巨人時代はすさまじい打球を放つ反面、確実性を欠いてレギュラーに定着できなかった。今の江越と重なる部分も多い。
11日1日から高知・安芸で秋季キャンプが始まる。平田2軍監督は「あとは本人たちが矢野監督にどうアピールするかだよ。本人たちもわかってると思うよ」とエールを送る。大田のように“化ける”ため、江越が鍛錬を重ねていく。(デイリースポーツ・山本航己)