【芸能】小田和正 71歳、3時間のツアーで美声支えたラジオ体操第1、第2

 シンガー・ソングライターの小田和正(71)が10月31日、横浜アリーナでコンサートを行った。5月にスタートしたツアー「ENCORE!!」(21会場48公演、40万人動員)も地震で延期になった大阪公演を来年1月8、9日に残すのみで、事実上のファイナル。半年以上にわたる3時間のステージを支えたのは、ラジオ体操だったというから意外だった。

 『小田さんがラジオ体操?!』と驚きながら、改めて調べてみると、2018年は、ラジオ体操制定90周年の年。ラジオ体操のルーツは旧逓信省簡易保険局が制定した「国民保健体操」で、1928年11月に旧ラジオ体操第一がNHKの前身、東京中央放送局で放送が開始された。

 折しも、草刈正雄が主演し、定年退職したシングルファーザーがラジオ体操を通じて“地域デビュー”する姿をコミカルに描いた映画「体操しようよ」も9日に公開。昭和の時代の夏休み、子供たちのお楽しみといえばラジオ体操(のハンコ集め)だったが、平成に入り下火になったかと思いきや、シニアの間で“激アツ”なのだという。

 小田さんは今回のツアーの中盤から取り入れたという。もともと、週2、3回はジムに通い、公演の前に時間があればジムで走り、レコーディングなどスタジオにこもる時でも、スタジオの中で腹筋や体幹トレーニングを欠かさない人。4年前の時点では、腹筋100回は軽い、と関係者から聞いた。今ツアーでも、終演後、「本当によく声が出てらっしゃいましたね」と声をかけると、「(公演前)ホテルのジムで走ったからかな」と笑っていた。恐れいる。

 ツアー中の9月に71歳の誕生日を迎えた。横浜アリーナが狭く感じるほど、アリーナに張り巡らされた全長185メートルの花道を時に疾走し、客席まで降りて観客と触れあいながら歌唱。31曲3時間超、美しいハイトーンボイスを響かせた。

 関係者によると、何度か喉に不安を抱えたステージもあったというが、無事に“完走”。体を温める効果がある、とのことで、ツアー中盤からは公演前にラジオ体操第1、第2を取り入れ、バンドメンバーとルーティンにしていたのだという。

 調べてみると、ラジオ体操には血行促進、肩こり対策、背骨や腰椎のゆがみ対策…などの効果が期待できるという。果たしてどれほどのものなのか。ネット上にある動画で実際にチャレンジ。真剣にやると…こんなに疲れるんだと実感。第2…こんなに難しかったっけ…。確かに、真剣に向き合えば、かなりの血行促進、を体感しました。

 1年半ぶりの今ツアー(前回も48公演)。事実上のファイナルである10月31日の横浜アリーナでは、来春に追加ツアーが決定したことも発表。「また会おうぜ!」と力強く約束。ラジオ体操効果?でまた美しい歌声を響かせてくれることを期待しています。(デイリースポーツ・芸能担当)

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