【野球】ベストナイン西武から6人、過去には同時8人も
2018年のベストナインが26日、発表され、パ・リーグ優勝の西武からは最多6人が選出された。投手部門で菊池、捕手部門で森、一塁手部門で山川、二塁手部門で浅村、遊撃手部門で源田、外野手部門で秋山。過去、同一チームからの最多受賞数は92年の西武で8人だった。(敬称略)
92年は、西武が3連覇を達成したシーズン。ベストナインに選出された選手と、この年の成績は
【投手】石井丈裕(15勝3敗3S、防御率1・94)
【捕手】伊東勤(打率・263、4本塁打49打点)
【一塁手】清原和博(打率・289、36本塁打96打点)
【二塁手】辻発彦(打率・285、6本塁打48打点)
【三塁手】石毛宏典(打率・297、8本塁打52打点)
【遊撃手】田辺徳雄(打率・302、13本塁打63打点)
【外野手】秋山幸二(打率・296、31本塁打89打点)
【指名打者】デストラーデ(打率・266、41本塁打87打点)
西武8選手の中でこの年、タイトルを獲得したのは石井の最高勝率(・833)、清原の最高出塁率(・401)、デストラーデの本塁打王。秋山以外の外野手部門選出者は佐々木誠(ダイエー)と高橋智(オリックス)だった。なお、指名打者からの選出は75年から。
ちなみに、過去の優勝チーム最少受賞者数は1人。63年の西鉄から稲尾和久(投手部門)、68年の阪急から阪本敏三(遊撃手部門)、94年の西武から佐々木誠(外野手部門)、99年のダイエーから城島健司(捕手部門)、プレーオフを制した04年の西武から和田一浩(外野手部門)。
一方、18年セ・リーグ優勝の広島からは3選手が選出され捕手部門の会沢、外野手部門の丸と鈴木。セでの同一チーム最多受賞者は53年の巨人で7人となっている。
53年の巨人は、2位・阪神と16ゲーム差をつけて3連覇したシーズン。ベストナインに選出された巨人選手とこの年の成績は
【投手】大友工(27勝6敗、防御率1・85)
【捕手】広田順(打率・242、5本塁打39打点)
【一塁手】川上哲治(打率・347、6本塁打77打点)
【二塁手】千葉茂(打率・320、12本塁打80打点)
【遊撃手】平井三郎(打率・291、11本塁打65打点)
【外野手】南村不可止(打率・277、5本塁打49打点)
【外野手】与那嶺要(打率・307、6本塁打54打点)
この年、巨人7選手でタイトルを獲得したのは大友の最優秀防御率、最多勝利、最高勝率(・818)、川上の首位打者、最多安打(162安打)。巨人以外から選出された2選手はいずれも阪神からで、三塁手部門の与儀真助と外野手部門の金田正泰だった。
過去のセ優勝チーム最少受賞者数も1人。94年の巨人から川相昌弘(遊撃部門)、11年の中日から吉見一起(投手部門)となっている。(デイリースポーツ・記録係)