【野球】18年広島10大ニュース リーグ3連覇、衣笠氏死去、新井引退…

 プロ野球広島は今季、球団史上初のリーグ3連覇を達成した。平成最後となった1年の10大ニュースを振り返る。

 【1位】リーグ3連覇

 4月11日に阪神に敗れ首位から陥落。その後は一進一退するものの4月24日にDeNA勝利し、その座を奪還。その後は一度も順位を落とすことはなかった。7月には西日本を襲った豪雨で広島も甚大な被害を受けた。同月9日からの阪神3連戦は中止。豪雨被害後、初めての試合となった20日の巨人戦で下水流が延長十回に右越え2ランを放ちサヨナラ勝利した。60勝に到達した8月15日に優勝マジック「32」を点灯させ、9月26日に優勝を決めた。

 【2位】衣笠氏死去

 4月23日に上行結腸がんのため都内で。71歳だった。1965年に平安(龍谷大平安)から入団し、75年のリーグ初優勝に貢献。87年に国民栄誉賞を受賞し96年には野球殿堂入りした。死球や故障をものともせずグラウンドに立ち続け、通算2215試合連続出場の世界記録(当時)を樹立し、「鉄人」と呼ばれた。現役時代につけていた背番号「3」は広島の永久欠番。引退後は野球解説者として野球界に携わり、暖かみのある話し口調とわかりやすい解説で視聴者を和ませた。

 【3位】新井引退

 9月5日に20年のプロ生活に区切りを付けると発表。8月上旬に球団に申し入れ球団からは慰留されたものの、その意志は変わることなく同月下旬に決断した。98年度ドラフト6位で駒大から入団。国内FAで阪神に移籍したものの14年オフに黒田とそろって復帰。16年には通算2000安打を達成した。チームメートを「家族」と呼び、一丸でリーグ3連覇を達成した。

 【4位】丸2年連続MVP、巨人移籍

 球団では9度目(7人目)で、2年連続受賞は球団史上初。今季は右太もも裏の肉離れで一時、戦列を離脱したものの125試合で打率・306、39本塁打、97打点。出塁率は脅威の・468をマークした。また四球数は130。王貞治に並ぶ歴代4位タイになった。また3年連続でベストナインを受賞した。

 シーズン後には今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使。広島残留を含め、獲得に名乗りを上げたロッテ、巨人との交渉を終え、熟考の末に巨人移籍を決断した。

 【5位】小園獲得

 ドラフト会議で、高校生ナンバー1ショートの小園をソフトバンク、オリックス、DeNAとの競合の末、獲得した。緒方監督の“神の手”は今年も健在。昨年の中村奨成に続き、残りくじを引き当てた。会議前日にオリックスとソフトバンクが小園の1位指名を表明。DeNAが当日に予想外の指名をした。「4球団になったので、厳しいかなという気持ちもあった」と指揮官は振り返ったが、強運を発揮した。田中、菊池に次ぐ内野手の育成は、チームの懸案事項。走攻守3拍子そろった小園への期待は大きい。

 【6位】大瀬良、最多勝と最高勝率の2冠

 今季から解禁された2段モーションにフォームを変更。パワーピッチャーとしての姿を取り戻し、リーグ3連覇に大きく貢献した。シーズン序盤には中5日で登板するなど先発陣の中心として登板。自身7連勝もマークした。15勝7敗、防御率2・62。最多勝と最高勝率に輝いた。契約更改交渉では、投手陣ではナンバー1の評価を受け8200万増の1億4500万円にサイン(金額推定)。6年目で1億円プレーヤーの仲間入り。

 【7位】エルドレッド退団

 12年途中に初来日。7年間、チームを支え続けたカントリーがカープを去った。14年には37本塁打で本塁打王を獲得。通算133本塁打は、球団外国人歴代2位。今季はバティスタ、メヒアらの台頭で出場機会が減っていた。広島に愛され、カープを愛した歴代最強と言っても過言ではない助っ人。広島の街をママチャリでさっそうと駆け抜ける姿は忘れない。来季も日本球界でのプレーを希望している。

 【8位】救世主フランスア

 カープドミニカ共和国カープアカデミー出身。今季途中に支配下登録された。当初は先発での起用だったが、中継ぎへ配置転換されて才能が一気に開花。8月にはプロ野球記録に並ぶ月間18試合に登板。防御率も0・51と脅威的な成績を残し、初めて月間MVPに選ばれた。

 【9位】野間、アドゥワら躍動

 若鯉たちの成長がチームの躍進を支えた。2年目のアドゥワは初めて開幕1軍入りをゲット。貴重な中継ぎとしてシーズンで1度も出場選手登録を抹消されずブルペンを支えた。野間は、丸が故障した4月下旬は中堅でスタメン出場。6月28日の巨人戦では菅野から逆転3ランを放つなど打撃が開花した。

 【10位】来季キャッチフレーズ

 ファン感謝デーで「水金地火木ドッテンカープ」と。近年のユニークなキャッチフレーズは、カープの特徴。18年・℃℃℃(ドドドォー!!!)、17年・カ舞吼!-Kabuku-、16年・真赤激! Burn it up!、15年・ 常昇魂 RED RISING、14年・赤道直火

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